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課題⇒学び⇒気づき、そしてよい出会いの好循環を回し続けたい

2010年08月10日

村上裕二
株式会社ミツトヨ

 慶應MCCと今回の寄稿をご依頼いただいた【てらこや】 編集者でもあり、そしてわたしのラーニングアドバイザである保谷さんとの出会いは、2006年にさかのぼります。いま振り返ると当時のわたしの情況が学びの欲求を生んだのだと思い出されます。

 その当時のわたしは、入社当時からの希望であった海外勤務の充実した日々、入社以来ただがむしゃらに突き進んでいった10数年あまりが終わり、日本での業務の毎日に、やりがいや満足したものを感じられずに悶々とした日々を過ごしておりました。また、職場の異動が多く、さまざまな部署を経験できたのはよかったのですが、異動のたびに新たな知識習得のための勉強が必要になり、大学時代はほとんど勉学に励んだ記憶のない私にとって、常に焦りと不安が付きまとっておりました。


自分の専門分野はなにか?自分の何が強みなのか?といったこといまのままの自分で将来何ができるといえるのか?本当にやりたいことは何か?やりたいことをできる能力があるのか?

 そのようなことを考えている時に、会社からの指示で、外部の研修プログラムに参加する機会を得ることになりました。その時の研修に参加された方たちは、まだ20代の方々が多く、私が一番目か二番目の年長者でした。研修では、事前にケースを読み込み、研修当日にグループディスカッションそして全体でのディスカッションを行なうといったケーススタディ形式で進めるものでした。

そこでのディスカッションの内容、私よりも若い人たちが繰り広げる熱い議論、そしてその中で彼らの論理的思考や説明に感服してしまいました。一方、私は議論にもまともに加わることができず、たまに自分の意見を述べると、彼らの質問に対してまともに答えることもできず、おろおろするばかりでした。このような状況はいままでの社会人として経験したことのない驚きと同時に、いままでの私は何をやってきたのだろうといった屈辱感に似たものを痛烈に味わったことを今でも思い出されます。

 このような衝撃を味あわされた私は、このままではビジネスパーソンとして全く使いものにならないとの認識を強く持ちました。

 それではどうしたらよいのか、何をしなければならないのか?悩み、苦しみ、社内のキャリアカウンセリングなどにも相談しました。

 苦しい日々のなか、やはり原点に立ち返り、将来自分はどのような姿になりたいのか?現状の能力はどのぐらいのものなのか?現状の業務の質を上げていくには何が課題なのかなどを、時には部屋にこもり、時には酒を飲みながら自問自答していました。今でもまだ、将来ビジネスパーソンとして、私がなりたい姿というものが明確になったわけではありませんが、なりたいおぼろげな姿と現状を自分なりに認識していくなかで、やはり日々の業務をこなしていくだけでは足りない、ビジネススクールなどに行って自分自身の課題解決をしなければならない、との考えを強くしていきました。

 このような考えに基づき、さまざまなビジネススクールを探しているうちに出会ったのが、慶應MCCの各プログラムの内容でした。その当時の私の要求に一番マッチしており、複数受講するのであればマスタリーコースがいい。だめでもともとで、応募をしました。運良く合格させていただき、マスタリーコースを受講する機会を得ることが出来たのでした。

 マスタリーコースを受講させていただいた2年間を振り返ると、今のわたしにどれだけ役立っているのか?役立っていないのか?定量的な評価基準はないのですが、現在の業務に対して役立っているものもあるし、あまり役立っていない講座も正直なところあるのかなと言ったところです。

 ただこれだけは自信を持って言えます。 自分自身の問題に気づき、自ら課題を設定し、学ぶことを始め、多くの気付きを得たこと、そして何よりも代えがたいのは、業種、会社、年代を超えた学びを求める方たちとの出会い。そして、そこでの交流を通じた多くの刺激を受けたこと。私のなかで、この好循環が回っていたことは、かけがえのない財産となっているという確かな事実があることです。

 マスタリーコース終了後の現在においても、私のその時々の課題にミートする講座があるたびに、この好循環を回すべく参加させていただいています。今後も、将来ビジネスパーソンとしてめざす姿を模索しながら続けていきたいと思っている次第です。慶應MCCには、ぜひとも魅力のある講座の開催をよろしくお願いします。

 最後になりますが、私の学びに対する最大の理解者であり、いつも支援してくれる妻には感謝の気持ちでいっぱいです。「ありがとうございます」、これからもよろしくお願いします。

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