夕学レポート
2005年05月19日
マーケティングの達人 西川りゅうじんさん 「変化を捉えて活かす情報力養成講座」
“バブル・シーラカンス” 西川りゅうじんさんはご自身に称せられた造語を愉快そうに使われます。なんでもバブル崩壊直後に「噂の真相」に書かれたのが最初とか。自分を揶揄する表現を逆手に取ってジョークに使ってしまうのが西川さんの真骨頂です。
一方でそれは、25年間、時代のド真ん中で、斬新な当事者かつ冷静な観察者として生きてきた実績と自負の裏返しとも言えるでしょう。本当にシーラカンスになってしまった人達をたくさん見てきたから、そして、彼らが、なぜシーラカンスになってしまったのかをよく見極めているからこそ言えるのかもしれません。
「Win-Winの信頼関係がなによりも重要だ」という、当たり前に聞こえるシンプルなメッセージの中に西川さんの想いを強く感じました。
講演は、まさに西川ワールドです。「なんでも不況のせいにする“不況者”」「勝ち組=価値組」「民主党は風力発電所。風邪が吹かないと動かない」等々の得意の造語を散りばめて人物・事象を斬っていきます。西川さんはサービス精神豊富な方なので、会場の反応を読み取りながら、適度な脱線も入ります。曰く、田中康夫長野県知事の名刺手裏剣配り術、大阪の不況と道頓堀ダイビングの因果関係、サッチーを使った豊島園CMの裏話…これはこれでとても楽しいものでした。
最後の30分で、きっちり皆さんにお土産も持たせてくれましたね。個人的には「儲ける」という漢字の西川流解説はいただきでした。「人+言+者」つまりコミュニケーション、「人+諸」つまり異質な人との交流、「信+者」つまり信じてくれる人、信じられる人を増やすこと、それが「儲ける」ことだそうです。
さて、冒頭の段落で触れた西川さんのメッセージにも関連しますが、講演終了後は9時半近くまで受講生の方と名刺交換をしていただきました。質疑応答の時間が取れなかったので、事前打ち合わせなしの苦し紛れのお願いでした。西川さんは快くお引き受けくださり、ひとり一人の質問に丁寧にお答えしながらコミュニケーションをされていました。
「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」そんなことわざが浮かぶ光景でした。
西川さんはご自身公式webサイトももっていらっしゃいます。
是非定期的にご覧になってください。、<西川りゅうじんオフィシャルwebサイト>
<追記>
そうそう、「きょうは焼酎の話ができなくて残念だったなあ」とおっしゃっていました。芋焼酎にはまっている私としても、是非聴きたいところでした。次回に期待します!!
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不易流行の経営学を目指して
~稲盛経営哲学を出発点として~
劉 慶紅
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授
日本経営倫理学会常任理事
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『VIVANT』とテレビ局社員
福澤 克雄
(株)TBSテレビ コンテンツ制作局ドラマ制作部、演出家・映画監督
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