サステナブル経営とは－イントロダクション

「サステナビリティ」とは何が持続することを意味し、企業・国・そして究極的に人は経済活動を通じて何の持続可能性をどのように追求すべきなのだろうか。

不確実性を味方につけ、競争優位を維持・獲得するためのサステナビリティを前提とした戦略的アプローチを学び、議論する。

サステナブル経営のケース討論（1）－CSV戦略の実践

旭化成では、ベンベルグ繊維事業がBusiness Call to Action（社会性を重視した営利企業の国際組織）の認証を継続するなど、利益と社会性の相乗効果を重視した経営をしている。本セッションでは、ベンベルグ事業がインド市場で競争優位を獲得できた要因を議論する。

CSVモデルを活用した事業創造ワークショップ

実際にCSV 型事業の具体例をグループで考案し、クラスディスカッションで検討、相互評価する。

サステナブル経営のケース討論（2）－取り巻く困難に立ち向かう

太陽光発電所の設計・調達・施工の受託事業を行うLooop社は、再生可能エネルギー普及の波に乗り、発電事業そのものへの参入を試みている。法規制や住民の反対といった予期せぬ困難に直面した同社はどのような決断を下すべきか、議論する。

また、セッション終盤では同社のCEOより、プロジェクトの採算性や合意形成など、実際の経営判断について解説いただく。

サステナビリティを考慮する機関投資家・金融機関の視点

機関投資家や金融機関は、投融資意思決定の際に企業のサステナビリティをどう評価するのか。企業の中長期的な価値棄損リスクをみるESG投資、投資という手段を用いて社会課題の解決を目指すインパクト投資、資本市場や社会全体のシステミック・リスク低減への貢献がもとめられるサステナブルファイナンスの視点を理解する。

また、企業が求められるサステナビリティ関連情報開示に係る、近年の国際的動向や法規制の現状、課題等について学ぶ。

企業側の視点－情報開示に向けた社会的価値の測定

社会的価値は生み出して終わりではなく、定量化・可視化し情報開示していく必要がある。本セッションでは「インパクト加重会計」をとりあげ、実際に非財務資本の定量化・可視化を行っている事例から知見を得る。

サステナブル経営の企業事例

日本企業でESG経営に取り組んできたゲストスピーカーより実例を学ぶ。また、サステナブル経営の実践に必要な企業文化やリーダーシップについて議論する。

最終発表会

自社のサステナブル経営戦略を個人で発表し、講評を行う。