夕学レポート
2022年10月05日
第17回 12/23(金)酒井隆史先生
12/23(金)は大阪公立大学現代社会システム科学研究科 教授 酒井隆史先生のご登壇です。
ブルシット・ジョブとは、被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、無意味で、不必要で、有害でさえある有償の雇用の形態。とはいえ、その雇用条件の一環として、被雇用者は、そうではないととりつくろわねばならないと感じている仕事のこと。
世に知らしめた 米 人類学者 デヴィッド・グレーバー著『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』は世界的ベストセラーとなりました。
その翻訳者のお一人である酒井先生は、ご自身の著書『ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか』のなかで、下記のように問いかけています。
・私たちはなぜ「クソどうでもいい仕事(ブルシット・ジョブ)」に苦しみ続けるのか?
・なぜブルシット・ジョブは増え続けるのか?
・なぜブルシット・ジョブは高給で、社会的価値の高い仕事ほど報酬が低いのか?
酒井先生の専門は社会学。そのなかでも社会思想、都市史の分野にて、役所の書類からパンフレットの類にいたるまで、考え得る限りのありとあらゆる資料を確保し当時の事情を発掘しながら、都市の成り立ちについて調べ、展開されること定評です。
街を、社会を縦横無尽に読み解く酒井先生より、「ブルシット・ジョブ」論について、誤解を解きながら解説頂くとともに、そこからみえてくる現代世界像とはどのようなものかお話しいただきます。
仕事のあり方、私たちが生きる時代、さらにこれから・・・と根本的に問い返しながら、酒井先生とともに考えていきたいと思います。(保谷)
酒井隆史(さかい たかし)
大阪公立大学現代社会システム科学研究科 教授
演題「ブルシット・ジョブの謎とこれから~無意味な仕事をどうしたらやめられるか?~」
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