夕学レポート
2007年09月13日
第6回(11/6)遠藤功さん
第6回(11/6)の講師は、早稲田大学ビジネススクール教授で、ローランド・ベルガー会長の遠藤功先生です。
遠藤先生は、一貫して、日本の製造現場から生まれたさまざま創意工夫の中に、競争力の源泉を見いだしてきました。
3年前に夕学に来ていただいた時は、『現場力を鍛える』という本が話題になったことがきっかけでした。
その後、『見える化』、『ねばちっこい経営』と毎年本を出され、いずれもひと目で、主張がスッと理解できるキャッチーなタイトルですし、当然のことながら内容も秀逸な本でした。
今回は、最新刊『ねばちっこい経営』が講演のモチーフになります。
「トヨタ、花王、キヤノンなど世界に誇る企業の競争力の源泉は、ちょっとやそっとではあきらめない、粘り強さ、しつこさにある」
これらの会社と一度でも一緒に仕事をされたことがある方はよくお分かりではないでしょうか。
「このくらいでいいだろう」という基準が他社に比べて圧倒的に、高く、そこに辿り着くまで、容易に妥協しない。問題がなんであろうと、相手が誰であろうと変わらぬその姿勢・企業文化を、遠藤先生は「ねばちっこい」と表現します。
何をやるか、どうやってやるかを知ることは、それほど難しいことではありません。
やり抜くこと、やり続けること、それこそが最も困難なことです。
そして、簡単には真似のできないことです。
現場力の源泉である粘着力はどのようにしたら高めることができるのかを、具体事例を交えながら解決していただきます。
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