夕学レポート
2011年09月15日
第11回 11/21(月) 村上陽一郎さん
第11回 11/21(月)に登壇いただくのは、東洋英和女学院大学学長の村上陽一郎先生です。
村上先生は、東大や国際基督教大学で長らく教鞭をとられたのちに現職に就任されています。科学史、科学技術と社会との関連領域がご専門とのこと。
従って、今回のテーマ「安全とリスク」は村上先生の専門のひとつになります。
例えば原発の是非をめぐる問題に対して、私たちはよく次のような言葉を口にします。
「原発は本当に安全なのか、私たちは安心して暮らせるのか」
村上先生によれば、「安全」と「安心」はよく似た言葉でありながら、位相の異なる概念になります。
「安全」の対概念が「リスク」であり、これは科学技術の力で制御できる可能性を論じる際に使われる言葉。
「安心」の対概念は「不安」であり、これは主観的な心理の問題になります。
「安全」と「安心」の混同、「リスク」の「不安」の混同が思わぬ混乱を引き起こすことになります。
科学に100%はないので「100%安全」「リスクゼロ」はあり得ないはずなのに、ここに「安心」「不安」の概念が混入すると、わずかなリスクにも「不安」を煽られる事態が発生します。
本来、ここのところのもつれた人を解きほぐす努力をするのが、専門家や知識人・メディアの役割であるはずなのに、その努力を放棄して、もつれた糸のままに前に進めようとしてきたのが、これまでの原発問題ではなかったでしょうか。
「原発は絶対に安全である」
確率論的には明かな間違いであることを承知しながら、そう言い続けてきた政府や東電の責任は免れません。
「誰もが安心できる基準を明示せよ」
何をもって安心できるのかが主観に委ねられる以上、一部マスコミが主張するこの主張にも論理矛盾があります。
長々と書いてしまいましたが、そんなことを考えることができる講演になることを期待しております。
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2024年7月19日(金)18:30-20:30
不易流行の経営学を目指して
~稲盛経営哲学を出発点として~
劉 慶紅
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授
日本経営倫理学会常任理事
稲盛経営哲学に学びながら、人間性を尊重し、利潤追求と社会貢献の統合をめざす経営学理論を構築する、新論が真論となり、不易流行の経営学として結実することを目指して。
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2024年7月23日(火)18:30-20:30
『VIVANT』とテレビ局社員
福澤 克雄
(株)TBSテレビ コンテンツ制作局ドラマ制作部、演出家・映画監督
私にとっての道は、TBSにありました。『VIVANT』は、同じような夢を持つ若者たちの道標になってほしい、そんな思いも込めてチャレンジした作品です。日本のドラマ界、映画界を目指す皆様、夢はあるけど方法がわからない皆様の一助になればと願っております。
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