夕学レポート
2020年09月28日
第11回 1/13(水)海部 陽介先生
年明け2021年1月13日(水)は東京大学総合研究博物館 教授 海部陽介先生のご登壇です。
海部先生に前回ご登壇いただいたのは2017年。先生が代表を務める「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の取り組みについてお話し頂きました。3万年前の私たちの祖先が大陸から日本をめざしてやってきたように、草でできた船で与那国島から西表島への航海であり、GPSや携帯などは持たず徹底的に当時を再現するものでした。
2017年1月27日講演 「日本人4万年の旅を再現する」
そのチャレンジは残念ながら失敗に終わったとのことでしたが、既に次なる目標を掲げ熱くお話しされる先生のお姿からは、研究者としての探究心とともに、冒険者としての情熱、ロマンを強く感じ、講演参加者の皆さんからもたくさんの声援がありました。
次なる目標とは2019年に丸木舟で台湾から与那国島を目指すというもの。
そして、この実験航海は昨年7月に成功をおさめました。しかも、このチャレンジに伴い2016年~2019年に集めたクラウドファンディングは約6000万。多くの方が、プロジェクトの活動に賛同し、この壮大なる実験の成功を願っていたことがわかります。
最初の日本人は、3万年以上前に、海を越えどうやってこの地へやってきたのか。
世界最大級の海流、黒潮をどのようにして越えたのか。
見えないほどに遠い島をなぜ目指したのか。
先生方のプロジェクトの成功の喜びを分かち合い、実験からわかったこと、見えてきたことをお話し頂きます。私たち祖先の3万年以上も前のチャレンジに思いをはせながら、共に壮大なる旅ができること楽しみです。(保谷)
・海部 陽介(かいふ ようすけ)
・東京大学総合研究博物館 教授
・演題:「海を越えた最初の日本列島人 ~実験航海で探る3万年前の挑戦~」
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教養としての仏教:苦しみをどう超えるのか
柳 幹康
東京大学東洋文化研究所 准教授
家庭の仏壇や供養の儀式、あるいは観光旅行での古寺巡礼など、仏教は比較的身近な存在でありつつ、知っているようで知らない奥の深さもあります。仏教学の専門家より教養としての仏教を学びます。
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