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夕学レポート

2014年09月15日

第13回 11/18(火) 中室牧子さん

makiko_nakamuro.jpg 第13回11/18(火)は、慶應義塾大学総合政策学部 准教授 中室 牧子さんにご登壇いただきます。
中室さんのご専門は「教育経済学」です。
皆さん、聞きなれない学問分野ではないでしょうか。そもそも、教育と経済学という言葉が、結びついていること自体が斬新で違和感を感じるかもしれません。私もそうでした。
それはなぜかな、と考えると、教育というと考え方、方針、価値観といった抽象的で感性的な言葉で、いつも話題にしたり議論したりしているからだと気づきました。教育は経済価値(だけ)では測定しえないもの、してはならないもの、という雰囲気さえもあります。
教育経済学とは、教育政策の費用対効果を統計的に分析・評価する学問です。統計データなどの科学的根拠に基づいて判断することを「エビデンスベースト」(evidence based)といいますが、教育の政策についても、エビデンスベーストで検討、意思決定すべきである、ということです。
中室さんの講演紹介やインタビュー記事などを拝見してみると、私たち日本人にあるこの感覚の違和感にこそ、中室さんは問題提議を投げかけられているのだなとわかります。
「教育にエビデンスのある政策を。」
と同時に、中室さんのご専門・研究は、馴染みがない違和感があるなんて言ってはいられない、とても身近でとても大事なテーマなんだとも、気づきました。
「私には子供がいませんが、私には、子育て中のお父さん・お母さんたちに決してわからないことがわかる時があります。」
それは
「どういう教育投資の投資対効果が高いのか。」
お父さん・お母さんに限らず、また、子育てや教育にかかわっている方に限らず、どなたもが知りたい、学びたい話なのです。家庭や教育の現場だけでなく、政策においても、戦略や新事業・商品開発などビジネスにおいても、学ぶに値する新しい分野ではないでしょうか。なぜ、教育にエビデンスなのか。中室さんの講義でしっかり学びたいと思います。
・中室牧子さん
・慶應義塾大学総合政策学部 准教授
・演題:「なぜ教育に科学的根拠が必要か」
講師紹介ページはこちらです。

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