夕学レポート
2012年09月17日
第16回 12/6(木) 宮台真司さん
第16回 12/6(木)の講師は、首都大学東京教授の宮台真司先生、演題は「社会システムの再構築を急げ」です。
宮台先生は90年代中盤、いわゆる「ブルセラ論争」で一躍、世に知られることとなりました。
出演されていた、『朝まで生テレビ!』でその姿をご覧になった方もいるのではないでしょうか。
ブルセラ女子校生達の生き方を肯定的にとらえ、擁護する宮台先生の振る舞いは、当時大きな論争を呼びました。
“他人に迷惑をかけなければ何をしてもOK”という発言に代表される、自己決定論者としての立場から、”感情的な安全を保証する場=ホームベースが大事”と主張する立場へと、近年は主張が変化してきたように見えます。
宮台先生は今の日本を「巨大なフィクションの繭」と表し、戦後、日本社会が築き上げてきた社会システムが機能しなくなった社会だといいます。
これからは、国家に依存することなく、共同体への参加と自治をモットーとした自分たちで築くつながりが大事だと説きます。
個の重視から絆、つながりの重視へ。
東日本大震災を通して顕在化した日本社会の様相をもとにその背景が語られることでしょう。
原発都民投票条例の請求代表人としての活動、日本社会を自然エネルギーにシフトする「エネシフジャパン」の活動など、自ら現場へ出かけてはたらきかける、「行動する学者」としての発言に注目です。
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2025年1月16日(木)18:30-20:30
客観性に閉じ込められる私たち
村上 靖彦
大阪大学人間科学研究科 教授
感染症総合教育研究拠点CiDER 兼任教員
客観性とは何なのでしょうか?エビデンス信仰の風潮が強まる昨今、見落としているものを『客観性の落とし穴』の著者・村上氏に学びます。
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2025年1月24日(金)18:30-20:30
教養としての仏教:苦しみをどう超えるのか
柳 幹康
東京大学東洋文化研究所 准教授
家庭の仏壇や供養の儀式、あるいは観光旅行での古寺巡礼など、仏教は比較的身近な存在でありつつ、知っているようで知らない奥の深さもあります。仏教学の専門家より教養としての仏教を学びます。
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