夕学レポート
2013年09月23日
第19回 12/11(水) 東浩紀さん
第19回 12/11(水)は、思想家で作家の東浩紀さんが登壇します。
在野の若手思想家として論壇で活躍する東さんは、テレビに出るようなタイプの方ではありませんが、知る人ぞ知る行動派知識人です。
株式会社ゲンロンの代表として、webベースの情報発信やイベントと連動した会員制のゲンロンコミュニティを運営していらっしゃいます。
社会時評や政治思想の世界には、戦前から総合論壇誌というジャンルがあって日本のオピニオン形成に大きな役割を果たしてきましたが、朝日の『論座』、講談社の『現代』、文藝春秋の『諸君』と廃刊が相次ぎ、論壇の危機と言われる状態にあります。
一方で、WEBベースの新しいメディアも登場し、新たな論壇の場も形成されつつあります。先般、夕学にも登壇いただいた津田大介さんや東さんは、その担い手といってもよい存在ではないでしょうか。
今回の夕学では、数年前に話題になった東さんの著書『一般意志2.0』をベースにして、ネット社会に登場が予見されている「新しい民主主義のかたち」についてお話いただく予定です。
「一般意志」は、ご存じの方も多いかと思いますが、250年前にルソーが唱えた民主主義のキーコンセプトです。
すべての共同体の主権者である人民は「一般意志」の行使という形で主権を行使する。
「人々が十分な情報をもって議論を尽くし、たがいに前もって根回ししなければ、わずかな意見の違いが多く集まって、そこに”一般意志”が立ち現れてくるはずだ」
ルソーは、人民主権の原理をそう定義しました。
想像上のフィクションに過ぎないと批判されることも多かった「一般意志」の概念ですが、ネットという社会テクノロジーは、ひょっとすると、かつてルソーが描いた理想的な民主主義の姿を可能にするかもしれない、と東さんは言います。
ネットが可能にする「もうひとつの民主主義」
それを考えてみたいと思います。
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客観性に閉じ込められる私たち
村上 靖彦
大阪大学人間科学研究科 教授
感染症総合教育研究拠点CiDER 兼任教員
客観性とは何なのでしょうか?エビデンス信仰の風潮が強まる昨今、見落としているものを『客観性の落とし穴』の著者・村上氏に学びます。
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教養としての仏教:苦しみをどう超えるのか
柳 幹康
東京大学東洋文化研究所 准教授
家庭の仏壇や供養の儀式、あるいは観光旅行での古寺巡礼など、仏教は比較的身近な存在でありつつ、知っているようで知らない奥の深さもあります。仏教学の専門家より教養としての仏教を学びます。
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