夕学レポート
2006年10月12日
第22回(1/30) 玄侑宗久さん
第22回の講師は、僧侶で芥川賞作家の玄侑宗久です。
さまざまな職業遍歴を経て、僧侶になった玄侑宗久さん。作家としての旺盛な創作活動にも特筆すべきものがあり、小説のみならず、エッセイから評論、講演まで幅広いジャンルで活躍をされています。
今回の演題は「もうひとつの知のあり方」とのこと。近代合理主義は論理と科学という分析ツールによって、閉鎖的な因習や妄執をただし、世の中の真理を解明してきました。一方で、原初的な祭祀・信仰や神話に見られるような、論理を超越した世界に花開く豊かな思考や創造性を閉じこめてしまったとも言われています。玄侑さんはそれを「もうひとつの知」と呼び、「全体を分断せずにそのまま体験しようという方法である」と述べています。
分類・整理したがゆえに見えなくなるもの、全体をまるごと受け止めてはじめて掴めるもの、それは何なのかを考える機会にしたいと思います。
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人気の夕学講演紹介

2025年6月19日(木)
18:30-20:30
家畜化する人間~精神医学と生物学と社会科学の視点から~
熊代 亨
精神科医、作家
人間が作った環境で暮らし続けた動物が、野生種より穏やかで協力的な性質などを身に付けていく「自己家畜化」にまわる問題や課題を紹介します。

人気の夕学講演紹介

2025年6月24日(火)
18:30-20:30
物理学者の思考法:クリエイティビティの源泉
橋本 幸士
京都大学大学院理学研究科 教授
物理学の最先端研究をご紹介しながら、物理学者の思考法をお伝えします。生活や仕事でクリエイティビティを発揮するヒントとなりましたら。


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