夕学レポート
2009年04月08日
第22回 7/17(金) 上田紀行さん
第22回 7/17(金)の講師は、東工大大学院准教授で文化人類学者の上田紀行先生です。
文化人類学というと、未開の奥地や秘境に入り込む探検家的な研究姿勢が特徴ですが、上田先生の学者としてのキャリアは、スリカンランカでのスリランカで「悪魔祓い」のフィールドワークだったと言いますから、もう筋金入りですね。
そんな上田先生がここ数年特に力を入れて取り組んでいるのが、日本仏教の再生です。「仏教ルネッサンス塾」という勉強会の塾長をつとめ、宗派を超えた若手僧侶のディスカッションの場をマネジメントするなど精力的に行動をされています。
考えてみれば、親鸞、一遍、日蓮などを産み出した「鎌倉仏教」は、それまでひと握りの支配者層に独占されていた仏教を民衆に開放することで壮大なパワーを発揮したと言われています。
あおの信長の天下布武に最後まで抵抗したのは、本願寺を中心にした一向宗の門徒達でした。日本の仏教は、社会の変革期に大きな力を発揮する磁場の働きを果たしてきたのかもしれません。
翻って、混迷を深める21世紀の社会。自殺者3万人と言われる一方で、癒し、ヒーリングが求められています。
果たして、宗教は、仏教は、この時代にどのような役割を果たすべきか。
仏教に期待されるものを考えてみたいと思います。
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