夕学レポート
2010年04月01日
7/23(金) 種田陽平さん 「映画の中で生きる芸術」
第22回 7/23(金)の講師は、美術監督の種田陽平さんです。
映画を中心に、テレビ、舞台、イベントなどの空間美術を手がける種田監督。日本のみならず、世界が注目する美術監督です。
『キル・ビル Vol.1』
『THE 有頂天ホテル』
『フラガール』
『ザ・マジックアワー』
『アマルフィ 女神の報酬』等々
種田さんが美術監督を務め、さまざまな美術賞を受賞された映画作品です。
どの作品も、ストーリーや演技はもちろんのこと、その空間美術にも、強い印象が残っています。
『フラガール』の炭鉱住宅長屋のリアル感は見事でした。
『ザ・マジックアワー』の無国籍風の港町は、昭和30年代の日活映画を彷彿させました。
単なる映画セットではなく、映画の中で息づく「芸術」として美術を捉えようという種田監督のこだわりは、タランティーノ、三谷幸喜、是枝裕和、根岸吉太郎.など国内外の著名監督から高い評価を受けているそうです。
美術監督である僕のつとめは、登場人物たちが彼らの物語を生きるにふさわしい空間をつくること。映画美術のデザインの善し悪しは物語世界を構築できるかどうかにかかっているし、映画に満ちるアトモスフェアの醸造が大切なのです。
映画は光の芸術。セットに光が当たって初めてカメラに捉えられ、映画の中に息づく。こうした映画美術の特性をご理解頂き、映画を観る楽しみを深めて頂けたら幸いです。
と語る種田監督。
映画、アートに関心がある方はもちろんのこと、多くの方に聴いて欲しい講演です。
この講演にご関心をお持ちの方には、下記の講演もお奨めです。
・4/28(水)伊東 乾 「音楽の効用、笑いの効用
~脳認知の基礎研究から業務マネジメントまで~」
・6/29(火)遠山 正道 「世の中の体温をあげる」
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精神科医、作家
人間が作った環境で暮らし続けた動物が、野生種より穏やかで協力的な性質などを身に付けていく「自己家畜化」にまわる問題や課題を紹介します。

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18:30-20:30
物理学者の思考法:クリエイティビティの源泉
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京都大学大学院理学研究科 教授
物理学の最先端研究をご紹介しながら、物理学者の思考法をお伝えします。生活や仕事でクリエイティビティを発揮するヒントとなりましたら。


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