夕学レポート
2007年03月19日
第8回(5/18)笹沼泰助さん
第8回(5/18)はアドバンテッジパートナーズ代表の笹沼泰助さんです。
NHKでプライベートエクイティファンド(PEファンド)を題材にとった「ハゲタカ」というドラマが放映されているのをご存じでしょうか。90年代後半~2000年代のはじめにかけて、世界中の投資家から集めた資金をつかって不良債権を買い取ったり、破綻企業を買収する一部の外資系ファンドが突如注目されたことがありました。
「日本を買いたたき、バラバラに分解して売り払う」
彼らの行為がそう見られたこともあります。
しかしながら、多くのPEファンドは、自らリスクを取りながら、破綻した企業の個別事業の戦略再構築や、収益性改善計画の立案をすることで、企業再生を担ってきました。彼らの得る利益が大きいのは、とったリスクの裏返しに過ぎないのであって、日本の銀行では絶対にできない、極めて重要な役割です。
本格的なM&A時代を迎えて、事業再編や経営の立て直しのために大企業がPEファンドと連携しながら事業・企業の売買収を行うことが、経営戦略上の選択肢として当たり前になりつつあります。
アドバンテッジパートナーズは、そんなPEファンドの代表として、いまもカネボウやダイエーの再建に関わってます。
黎明期から今日まで、日本のPEファンドの全てを知る笹沼さんから、案件タイプの変遷、世界の投資家の動き、ファンドマネージャーの重要性、日本経済へのインパクトなどをお聞きします。
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オススメ! 春のagora講座

6月14日(土)開講・全6回
小泉 悠さんと考える
【日本の安全保障】
政治、経済、環境、技術など多角的な要因を考慮する広義な「安全保障」を議論する。

人気の夕学講演紹介

2025年5月27日(火)18:30-20:30
アテンション・エコノミーのジレンマ
山本 龍彦
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)副所長、慶應義塾大学 X Dignityセンター共同代表
偽・誤情報や誹謗中傷、さらには社会的分断の一因になっているとも言われる「アテンション・エコノミー」が孕むジレンマに人権や民主主義の観点から迫り、克服の糸口を考えます。

人気の夕学講演紹介

2025年5月30日(金)18:30-20:30
蔦屋重三郎の仕事に迫る
鈴木 俊幸
中央大学文学部教授
NHK大河ドラマ『べらぼう』時代考証教授
次々と流行を生みだしていった蔦屋重三郎との仕事ぶりを辿り、江戸時代中期から後期へと大きく変化する時代の様相を見てみます。
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