夕学レポート
2021年03月26日
第9回 5/27(木) 延岡健太郎先生
5/27(木)は大阪大学大学院経済学研究科 教授 延岡健太郎先生のご登壇です。
延岡先生は2004年(当時は神戸大)、2013年(当時は一橋大)と3回目の「夕学」ご登壇となります。
先生が提唱されているのは一貫して「価値づくりの経営」。
80年代末、当時飛ぶ鳥を落とす勢いであった日本の自動車産業を研究しようと、アメリカの経営学界は日本の若手研究者を招聘するなか、延岡先生はMITスローンにて研究され、
現在に至るまで日本のものづくり経営、イノベーション研究の第一人者として牽引されています。
いま、当時と比べても、日本企業のものづくりは大転換期となっているように思います。
商品の機能やスペック以上に意味的価値が重要になっているいま、日本企業が再度世界で輝きを取り戻すためには、ユーザーの要望に迎合するのではなく、日本のものづくり哲学を世界に発信する「アート思考」が必要であると先生は強調されています。
世界で多くの受賞を誇るマツダの魂動デザインを参考に、日本企業のものづくりを長年にわたりつぶさに研究されている延岡先生より、アート思考によるものづくりとはどういうものか、その哲学、概念モデル「SEDAモデル」から紐解いていただきます。
マツダはまさに80年代に先生が在席していらした企業。ものづくりの変遷とともに、そこにある哲学、考え方は時代によっていかに変化し、何が残っているのかも含め時間軸を通して俯瞰できる機会にもなりますこと楽しみです。(保谷)
・延岡 健太郎
・大阪大学大学院経済学研究科 教授
・演題:「「アート思考のものづくり ~マツダ・魂動デザインとSEDAモデル~」
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