夕学レポート
2014年07月11日
言い続ける、やり続ける、実行力 松井忠三会長
株式会社良品計画 代表取締役会長 松井忠三さんにご講演いただきました。
無印良品の誕生、コンセプトから、成長、挫折、復活までの軌跡。風土改革、MUJI GRAM、海外展開、人材論、新規開発、商品開発、そして経営姿勢まで。実に、たくさんのお話をしてくださいました。溢れ出て、伝わってきたもの。それは、無印良品の強さの秘訣であり、魅力の秘密でした。けれども、秘訣で秘密のようですのに、松井さんはまったく惜しげなく、具体的なエピソードと豊富な資料を提示しながら、ていねいにお話くださいました。めぐってそれが”シンプル”なのかもしれない。振り返り、思います。
松井さんが社長に就任された2001年。無印良品は業績がもっとも低迷していたころでした。赤字、撤退、混乱、弱体化、、、「無印の時代は終わった」とさえ言われました。そこから松井さんの経営改革が始まります。
やるべきことを見極め、やるべきことには正面から取り組み、やるべきことは続ける、やるべきことをシンプルな仕組みにし浸透させる、やるべきことをDNAにした、、、松井さんの経営改革はつまり、”実行した”こと、実行し続けたこと、にありました。強くて魅力的なブランドであり企業である無印良品は、奇跡からではなく、実行の軌跡から生まれたことが、今日のお話でよくわかりました。
ところで松井さんは、ひとつの話題、ひとつのテーマから次に移るとき、一行でわかりやすくメッセージを確認するようにお話くださいました。そこにはっとするヒントがたくさんありましたし、シンプルな仕組みが会社を変え、風土を変えるというメッセージの根底にある姿勢なのだ、と感じました。「名経営者は名コピーライター」だとは会計・経営学の山根節先生の言葉です。お話のスタイルはおだやかでゆるやかながら松井さんのメッセージはまさにコピーのようだと、私は感じました。
セゾンの常識は無印良品の非常識。反対の振り子で風土改革。
実行あるのみ。社長から、店長から、トップから実践する。
やめると戻る。だからとにかく続ける。
ひとりが弱ければひとりで戦っても勝てない。だから仕組み、組織、風土。
マニュアルはできたときが完成、だから常に変えるMUJI GRAM。etc。
そしてさいご楽屋でのお帰り際、松井さんはさいごに繰り返されました。
「そうです。経営は言い続けるしかない。大事なことは続けるしかない。」
今日の講演からいただいたヒントを日々の自分なりの仕事のなかで私も実行していきたいと思います。(湯川真理)
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~稲盛経営哲学を出発点として~
劉 慶紅
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授
日本経営倫理学会常任理事
稲盛経営哲学に学びながら、人間性を尊重し、利潤追求と社会貢献の統合をめざす経営学理論を構築する、新論が真論となり、不易流行の経営学として結実することを目指して。
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福澤 克雄
(株)TBSテレビ コンテンツ制作局ドラマ制作部、演出家・映画監督
私にとっての道は、TBSにありました。『VIVANT』は、同じような夢を持つ若者たちの道標になってほしい、そんな思いも込めてチャレンジした作品です。日本のドラマ界、映画界を目指す皆様、夢はあるけど方法がわからない皆様の一助になればと願っております。
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