KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

2014年03月28日

続けて結果を出す英語勉強法 【独学編】

昨年、『自分の行動を中期計画で考える』というエントリーでもお話ししたように、私は3年計画で英語を勉強し、なんとかIAFのカンファレンスで英語によるワークショップをファシリテートすることができました。
ただ、具体的にどのようにして全く英語がダメな状況から、英語でファシリテーションができるようになったかについては、お話ししていませんでした。
そこで今回から2回に渡って、私自身の英語勉強法について語ってみたいと思います。
どうしたら英語の勉強が「続けられる」のか。
そしてどうしたら、アラフィフでも「効果が出せる」のか。
私のつたない経験からではありますが、これを【独学編】と【勉強会編】に分けてご紹介させてください。



さて、まずは「自分ひとりでできること」ですが、私も含め多くの「英語ができない人」の共通点が、「語彙が少ない」ことと「英語が聞き取れない」ことの2つであることに着目しました。
語彙が少なければ、言いたいことをちゃんと伝えることができませんし、相手が言っていることや英語で書かれた文章が理解できないのは当たり前です。
中学・高校と学校で勉強はしてきても、はっきり言って単語も熟語も忘れているものが多いですし、仕事や生活で使う頻度が高い言葉を、実は学校ではあまり習っていなかったりします。
そして文献を読むだけなら必要ありませんが、やはり英語でコミュニケーションすることを目的とするのであれば、理解以前に「聞き取る力」も不可欠です。
私はこの「語彙を増やす」「聞き取る力を養う」ために、どうすれば良いかを考えました。
もちろん時間とお金に余裕があれば、「英会話学校に通う」や「留学する」などのオプションもあるわけですが、なかなかそういかないのは、多くの方の悩みだと思います。
お金と時間がないから、「続けられない」わけで。
なので基本的に、「できるだけお金を掛けない」「空き時間でできる」ことを条件に、以下のようなやり方とツールで勉強しました。


1. 語彙を増やす
私がやってきて、そして皆さんにもお勧めしたいのが、『iKnow』というサービスです。
(断っておきますが、決してステマではありません(笑))
これはPCのブラウザ、またはスマホのアプリを使って、クイズ・ゲーム感覚で耳と目で単語や熟語、センテンスを憶えることができます。
特長は、記憶のアルゴリズムを考慮して、「そろそろ忘れたかも?」というタイミングで出題される作りになっていること。
つまり、何度もこうして同じ語彙に触れることで「この語は完了」とシステムが判断してくれれば、それは「忘れにくい」状態まで定着したと言えるわけです。
また、最短4分程度で一区切り付けられるようになっているため、ほんの少しの空き時間でも利用することができるのも、忙しいビジネスパーソンにはありがたい仕組みです。
私自身は、通勤電車の中や、立ち寄るカフェで、この『iKnow』で一日20分勉強するようにしています。
残念ながら有料のサービスではありますが、キャンペーン期間に申し込めば、月額500円で全ての機能を使うことができます。
※ちなみにほぼ1年中、何か理由を付けてキャンペーンをやっており、今だと「春のワンコインキャンペーン」でやはり500円/月(ただし1年契約が前提)で使えます(笑)
繰り返しますがステマではありません(笑)
しかし、なかなかよくできたサービスですから、低コストで「楽しく続けられる」のが私がお勧めする大きな理由です。
他には、何冊か「よく使う表現/言い回し」系の書籍や、無料のWebサイトも読みましたが、やはり読むだけはなかなか「使える」レベルにはなりません。
「月額500円も使いたくない」のであれば、こうした本や無料のWebサイトを使うしかありませんが、その場合は「自分なりの練習の仕組み」を併せて考える必要があるでしょう。


2. 聞き取る力を養う
当たり前のことですが、ある言語でのコミュニケーションは、「その言語を使う」環境にいれば、わざわざ苦労して勉強しなくても、誰でもできるようになります。
私たちが日本語で会話できるのも、単に「日本で生まれ育った」からですよね。
思考力や記憶力は関係ない(病気などは別ですが)のです。
ですから、「英語による発言を聞き取れるようになろう」と思うのであれば、とにかく「英語を聞く」しかありません。
良く言われる「英語耳をつくる」とは、そういうことです。
さて、これまた「できるだけお金を掛けない」「空き時間でできる」ことを重視するのであれば、自ずと携帯音楽プレーヤーの出番です。
私はiPodで通勤時間に好きなクラシックを聴くのが習慣になっていますが、その通勤用のプレイリストに、英語のPodcastを日替わりで組み込んでいます。
iTunesストアで検索すれば、様々な無料のPodcastがありますが、私がお勧めするのはBBC、すなわち英国放送協会のPoscastです。
『PODCASTS & DOWNLOADS』
様々なPodcastからこれを選んだ理由は、「きれいな英国式発音」であり、かつ「比較的ゆっくり話してくれる」ため、聞き取りやすいからです。
最初はやはり耳が慣れていないため、それでも苦労はしましたが、それでも2回聴けばだいたい何について話しているかは理解できましたし、慣れてくれば1回目から概要は理解できるようになります。
今では、9割方は会話が理解でき、ちょっとしたジョークにも笑えるようになりました。
私はその中から、『6 Minute English』と『The English We Speak』を定期購読(無料ですが)という形で自動ダウンロードするようにiTunesで設定しています。
ちなみに『6 Minute English』はその名の通り約6分の番組で、クイズも交えながら時事ネタなど、毎回何らかのテーマについて2人の会話が進みます。
そして『The English We Speak』は、日常でよく使われる表現や英語のスラングが、コメディっぽい寸劇仕立てで約3分繰り広げられます。
どちらも空き時間で聴くにはピッタリの長さです。
これを通勤の歩いている時間に流しながら、「英語耳」を鍛えました。
他にもたくさんのPodcastがありますが、NAVERに良いまとめ『英語学習に効く初級者向けPodcastまとめ』がありましたので、自分に合うものを探してみてはいかがでしょうか。
また、youtubeの動画から音声のみをmp3化してくれるWebサービスも便利ですし、TEDの動画はサイト自体にmp3でのダウンロード機能がありますので、英語耳を作るための教材はよりどりみどりと言って良いでしょう。


さて、続けるためのポイントである「できるだけお金を掛けない」「空き時間でできる」、しかし経験的に効果的だと思われる勉強法についてご紹介しました。
ただ、やはりひとりだけで勉強していても、なかなか自分の上達具合はわかりません。
また、勉強したことを「使う」場がなければ、やはりスキルとしては定着しません。
そこで絶対必要なのが、「仲間と一緒に勉強する」こと。
次回はそれについてお話しします。

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