ファカルティズ・コラム
2015年09月02日
ルーティンワークで効率化する
毎日、あるいは週や月に一度、必ずやらなくてはならない作業、そしてそのやり方もほぼ決まっている作業、それが「ルーティンワーク」と呼ばれる作業です。
このルーティンワーク。どちらかと言えば、「決まりきった作業」として、退屈、面白みのない仕事と思われがちです。
しかしながら、仕事を効率的に行うために、実はルーティンワークはとても重要です。
なぜならば、「ルーティン」つまり「繰り返し」であるがゆえに、「習慣化することでモレやミスがなくなる」ということ、そして「熟練度が上がり、作業スピードが上がる」というメリットがあるからです。
ですから、効率的に仕事を進めるためには、このルーティンワークを活用しない手はありません。
では、その活用の仕方について説明しましょう。
まず、、あなたのルーティンワークには何があるか、それを考えてみてください。
「週一の情報共有会議」「月一の請求書の発行」など、様々なルーティンワークがあると思いますが、それらは今まで通りやってください。
ここでは、そうした既にやっているルーティンワークは対象としません。
仕事の効率化を実現するためには、「今まではルーティンワークと認識していなかった作業」をルーティン化するのがポイントです。
それはたとえば、「日々のメール処理」や「段取り」などです。
これらも実は「定期的に、そしていつも同じやり方で行う」、立派なルーティンワークです。
それを明確なルーティンワークとしてスケジュールに組み込み、いつも同じタイミングとやり方で行うことで「モレとミス」がなくなり、そして熟練度が上がって「スピードアップ」します。
たとえば、「メールのチェックは、毎朝9時から30分」や、「2週間後~1か月後までのスケジュールを、毎週金曜日の17時から30分」のように決め、ルーティンワークとしてスケジュールに組み込んでしまうのです。
そうすれば、「あ、来週のスケジュールを決めてなかった」のような仕事の「モレ」を防ぐことができますし、パズルやゲームと同じく、熟練することでメールの処理も徐々に「速く」なります。
もうひとつコツを挙げると、最初は「60分」のように時間を長めに取り、慣れて速くなってきたら、「45分」「30分」と段階的に時間を短くしていきましょう。
そうすることで、継続的な仕事のスピードアップに繋がります。
本日はちょっと短めですが、皆さんのお仕事に活用していただければ幸いです。
登録

人気の夕学講演紹介

2025年6月19日(木)
18:30-20:30
家畜化する人間~精神医学と生物学と社会科学の視点から~
熊代 亨
精神科医、作家
人間が作った環境で暮らし続けた動物が、野生種より穏やかで協力的な性質などを身に付けていく「自己家畜化」にまわる問題や課題を紹介します。

人気の夕学講演紹介

2025年6月24日(火)
18:30-20:30
物理学者の思考法:クリエイティビティの源泉
橋本 幸士
京都大学大学院理学研究科 教授
物理学の最先端研究をご紹介しながら、物理学者の思考法をお伝えします。生活や仕事でクリエイティビティを発揮するヒントとなりましたら。


いつでも
どこでも
何度でも
お申し込みから7日間無料
夕学講演会のアーカイブ映像を中心としたウェブ学習サービスです。全コンテンツがオンデマンドで視聴可能です。
登録