KEIO MCC

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ファカルティズ・コラム

2008年06月20日

SG法のススメ

今回は前回の続きとして、会議でのホワイトボードの活用についてお話しさせていただきます。
議論の鏡として『参加者 VS 論点』という状況を作り、効果的・効率的会議を支援するホワイトボードですが、これは「ファシリテーターが書かなければいけないもの」という決まりはありません。
ファシリテーターとは別にホワイトボード係を用意しておけば、ファシリテーターは議論の進め方のみに集中できますし、またホワイトボード係にもファシリテーション・スキルがあれば、ふたりの連携でより高度なファシリテーションを行うことも可能です。
そして今回は、さらにこれを推し進めて「全員がホワイトボード係」という会議の進め方をご紹介したいと思います。
会議の生産性を上げるひとつのツールとして、ぜひ一度やってみてください。
それが、SG(スタンディング・グラフィック)法です。

この手法、その名の通り、「立ったまま書く」会議です。
『立ったまま会議』については、様々な会社で効果的な会議手法として行われていますが、このSG法では、単に立ったままというだけでなく、道具立てとルールが定められています。
まず、ホワイトボードを最低でも3枚、できれば5枚用意し、半円形にセッティングします。マーカーは人数分、これも黒・赤・青の3色セットが人数分あるのが理想的です。
そしてこの「ホワイトボードに囲まれた」状況で議論するわけですが、ひとつだけ守るべきルールがあります。
それは「発言する際は必ず書く」ということ。
つまり言いたいことを言うだけはNGで、言葉なり図解なり、必ず書き(描き)ながらでなければ、意見は述べてはいけないというルールです。
前述の通り、「全員がホワイトボード係」なのです。
この手法、一般的な『立ったまま会議』と同様、
◆立ったままは疲れるので、ダラダラ会議になりにくく、短時間で集中して議論できる
という効果があります。
また、ホワイトボードの前に参加者が顔を揃えるため、
◆サボっていると目立つので、参加意識が高まる
◆部門の壁やヒエラルキーを感じにくいため、自由な意見が出やすい
という効果も期待できます。
それに加え、全員がホワイトボード係ですから、
◆描くのを人任せにできないため、整理して発言するようになる
◆全員に動きが出るため、議論が盛り上がりやすく、共同意識も高まる
◆他者の書き方を参考にしたり、自然と描き方を競い合うことで、全員のファシリテーション・スキルが上がる
という効果もあります。
いかがでしょう。なかなか魅力的な会議手法だと思いませんか?
このSG法、実は私が考えた手法ですが、できれば流行らせたい(笑)と思っていますので、一度使っていただき、有効であれば周りにも広めていただければ幸いです。

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