学びの体験記
2012年10月09日
<アドバンス>での気づき、そして次の学びへ
K.N
慶應MCCとの出会い
このような機会を頂いたことを嬉しく思います。私は、金融関係に勤める会社員です。これまでに様々な仕事に従事しましたが、1998年10月から今日に至るまで、部署は変わりましたが、この間財務諸表分析を中心に、企業を調査・分析して、その調査結果という付加価値を以って、会社の意思決定に寄与する仕事を続けております。これまでに様々な企業との出会いがありました。思えばこの間の世の中の変化は、あまりに激しく、それに対応する為に企業も変化しました。この変化をフォローするだけで精一杯の状態です。そのような日々の中で、自分の調査・分析ノウハウに、新たな要素を取り入れて付加価値を上げよう、と考えていたところ、会計プログラムのコア・コースとなる『会計情報から経営を読み解く』に出会い、そのまま山根先生のアドバンスに移行して、今日に至っております。2005年1月に始まった、『会計情報から経営を読み解く<アドバンス>』には毎回欠かさず参加しております。自分が好きで続けられることに出会って感謝しております。
<アドバンス>での気づき
このコースでは、毎回事前課題に基づく、グループ討議とクラス討議があります。事前課題への取り組みは、新しい企業との出会いです。取り組んでいる時の、私の頭の中には、「実は、マーケット・コンセンサス(世の中の多数意見)は間違っているのではないか?」という問いかけがいつもあります。ここで、先生がよく仰る言葉を思い出します。「どんなに立派な経営者や企業でも、光の部分もあれば影の部分もある。」人は光の部分だけに目が行きがち。企業を分析しつつ、何度となくこの言葉を思い返して、「あっ!」と思ったことでしょう。
続いて、グループ討議は、クラス討議前の、とにかく声を出す練習。不思議なもので、言葉を声に出すことによって、自分の考えがはっきりと整理されていく気がします。そして、ここには様々な職業経験を持った人が集い、何より慶應MCCという安全安心の場があるから、各自の発言が促されるのです。討議の中では、他の人の意見を聴いたり、対話したりすることによって、自分の意見が修正されていくプロセスもあります。自分の修正の多くは、問題の掘り下げが足りなかったことが原因です。でも、これは「負け」ではありません。この点は、完全であることに囚われやすい人は注意が必要です。これは、自分の意見が他人の意見によって、磨かれていく大事な過程です。この瞬間に気づくととても嬉しい気持ちになります。これは、様々な背景を持った人との対話によってのみ生まれる瞬間であり、決してe-learningでは再現できないものです。これが、慶應MCCのような場に人が集うことの意味であると思います。
セッション最後のクラス討議では、頭がフル回転していることを感じます。先生の問いかけ、参加者の発言、討議全体の流れ、先生のクラス運営なども自分が講師になった時の参考にしようなどと、いろいろなことを同時並行で考えております。この間に、グループ討議の時のような気づきが発生し、更にどのタイミングで自分の意見を出そうか、とも思っております。出しそびれた時は、「あーあ!」と、シュートを外したサッカー選手が頭を抱える感じ。逆に、出せた時は、「これで少しはクラスに貢献できたかな!」という感じです。クラス討議では議論の時間が足りずに、そのまま懇親会になだれ込んで続くことが、頻繁にあります。それは、さまざま職業経験を持った人たちが集うことでしか得られない、充実した会話の時間。通常のプログラムだけでは飽き足らず、先日は、有志を募って自主勉強会もやりました。その発起人兼講師をやって良かったと心底思っております。
そして、次の学びへ
人生の折り返し地点を過ぎ、否が応でも自分がこの世に生まれてきた意味を考えるようになりました。自分が生きていた証として何を残すか。形あるものはいつか朽ち果てる。では、自分は人を残そう。人を残すことができれば、その言葉を通じて知恵が残り、ひいてはそれが社会を良くするだろう。では、人材育成の分野で、自分の専門知識を使って何ができるか?思えば、自分が講師をやっても、議論や質問はあまり出ずに、一方的な知識の伝達に終わっていることが多い。これでは、せっかくその場に集っている意味がない。そこで、この状況を改善すべく、講師として更に付加価値をつける為、ファシリテーションの勉強を始めました。これにより、議論を活性化させ、参加した人がより多くの気づきを持って帰る場を作りたい。なかなかマイケル・サンデル教授のようにはいきませんが、ファシリテーションの上達には実践あるのみです。今はとにかく場数を多く踏みたいと考えております。
最後に
今年も<アドバンス>の季節が近づいてきました。初対面の人たちとの新しい出会いは楽しみです。リピーターの人たちとは再会を喜びたいと思います。貴重なこの場が、これからも続くように、微力ながら貢献したいと思っております。
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不易流行の経営学を目指して
~稲盛経営哲学を出発点として~
劉 慶紅
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授
日本経営倫理学会常任理事
稲盛経営哲学に学びながら、人間性を尊重し、利潤追求と社会貢献の統合をめざす経営学理論を構築する、新論が真論となり、不易流行の経営学として結実することを目指して。
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『VIVANT』とテレビ局社員
福澤 克雄
(株)TBSテレビ コンテンツ制作局ドラマ制作部、演出家・映画監督
私にとっての道は、TBSにありました。『VIVANT』は、同じような夢を持つ若者たちの道標になってほしい、そんな思いも込めてチャレンジした作品です。日本のドラマ界、映画界を目指す皆様、夢はあるけど方法がわからない皆様の一助になればと願っております。
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