KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

学びの体験記

2009年10月13日

学びへの近道は気づき、気づきへの近道はやってみて振り返ること

Claire
2009年度 慶應MCCプログラム参加者

◆学びへの近道は気づき

人が最も効果的に学ぶ瞬間とは、どんなときだと思いますか?
私は、自分で「ああ、そうだったのか」と気づいたときだと思います。
人から言われて気づくのではなく、自分で気づいたときは納得感があり、記憶にもしっかり残ります。気づく機会を増やしていくことが、学びへの近道になります。

気づきにもいろいろありますが、特に自らの成長に繋がる気づきがあると私は思います。それは、自分の知らなかった自分に気づいたときです。
案外自分は自分のやっていること、考えをよく知りません。それに気づくことが成長への第一歩だと私は思います。なぜなら、気づけば、自分を変えるきっかけができるからです。

◆気づきへの近道はやってみて振り返ること

では、これからの人生で気づきを増やしていくにはどうしたらよいでしょうか?
自分で「行動」してみて、そこから気づきを得ることです。
なぜなら、何かがわかるようになることと、できるようになることとの間には大きなギャップがあるからです。習ったことを実践すると、このギャップに気づき、そこから学ぶことができるのです。


「行動」の重要性はまだあります。深く考えることは素晴らしいですが、考えただけではあなたは周囲に影響を及ぼしていません。行動を起こして始めて、何かが変わるきっかけが生まれます。

◆Doから始める DLAP

ここで、お勧めしたいのが DLAP という方法です。DLAPとは(Do/Learning/Action/Purpose)の略で、Doから始まることに大きな特徴があります。まずはやってみて、そこから学び、次のアクションを決定し、それが自分たちにどんな意義があるか確認する、という一連の流れの頭文字をとったものです。DLAPは慶應MCCの講座『協奏チーム・コミュニケーション』で知りました。

◆Doを試す 絶好の場は教室です!

○○スクールに通学中の方は、Doを試す絶好の場があります。職場や取引先でいきなり何かを試すのはリスクが高いと思われるでしょう。その準備に格好の場が教室です。安心して失敗できる場と思って、いろいろ試してみると、気づきがたくさん得られると思います。なぜなら、一人で勉強するのと違って、教室には先生と受講生が複数いるからです。その場の全員がフィードバックしあえば、一度の実践が何倍にもなります。これこそがリアルの場の力だと思います。何も言わずに受講されている皆さん、もしおられたら、それは本当にもったいないですよ。

◆偶然が引き寄せる不思議

学びへの近道は自分の知らなかった自分に気づくこと、気づきへの近道はやってみて振り返ることです。
最後に、どうしてこのようなことを考えるにいたったのか、私の経験をお話したいと思います。
私は仕事のことで悩んでいました。仕事が1~2年前に変わり、やりがいを感じられない状態が続いていました。どうしてそう思うのか理由が明確にならないから悩むのだと思い、やりがいを感じたとき、そうでないときをノートに書き出して比較しました。すると、少しずつ、こういうときに力が出るのでは?という仮説がたまっていきました。

次に、自ら確かめる行動をいくつかして、その結果から考えていくアプローチをとりました。自分がやりたい仕事をしている人たちに会いに行って、自分の考えを語り、その仕事に就きたいと相談してみたのです。すると、どういうところがその仕事に就くには足りないか、将来はもっとその仕事も発展するから、こんな観点も必要になるのでは、といったアドバイスをたくさんいただけたのです。行動したことで気づきがたくさんありました。
そして、足りないところを勉強したいと思って慶應MCCの個人相談会に申し込みました。これも以前の私なら、確かめずにいきなりどこかへ申し込むか、迷った末に申し込まないかのどちらかだったと思います。

慶應MCCの個人相談を受けたことで、適切な講座を紹介してもらうことができました。講座の様子を聞いたり、テキストを見せていただくことで、かなり確度高く、自分がとりたい講座を選べたと思っています。講座は座学だけでなく、演習や宿題があるものを意識して選びました。
受講してみると、講座から受講意図だけでなく別の効果も得られました。人を適材適所に配置するために受講した『コンピテンシー・インタビュー実践』では、同じインタビュー手法が自分の行動や意図の振り返りにも役立つ事を知りました。チームでの仕事をうまく進めるために受講した『協奏チーム・コミュニケーション』では、DLAPというサイクルを知りました。経営を読み解く力を高めるために受講した『会計情報から経営を読み解く』では、グループや全体でのディスカッションがDoを試す絶好の場だと再認識しました。

皆さんも日々行動される中で、行動したことから多くの気づきを引き出していかれると、より成長につながると思います。私もこのコラムを書いてみて、さらなる気づきがありました。今後も、毎日を同じ繰り返しにせず、常に新しいことに挑戦して学び続けたいと思います。

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