夕学レポート
2005年05月11日
捨てる決断と加える決断 「革命時代の経営哲学」 松井道夫さん
昨夜、このブログを書き終えて帰宅途中の電車で週刊ダイヤモンドを読んでいたら、
“都銀五行の定期預金残高がこの1年で1兆6千億円減った”という記事がありました。
減少分はそのまま、リスクを伴う金融商品に回ったているという解説もついていました。
個人のリスク資産という市場は着実に拡大しているんだと改めて思いました。と同時に、松井社長はこの時代をどう読み解いているのか、何を考えているのかを知りたくなり、きょうの夕学がより楽しみになりました。
夕学は、3年振り2度目のご登壇です。
「きょうは、昼飯も取れなかったので...」多忙なスケジュールを縫って、駆けつけてくれた松井社長は、そう言いながら、サンドイッチを大急ぎで頬張り、会場に向かいました。
そしてもきょうも、お得意の極端で刺激的なフレーズが連発されます。「会社30年説は大昔の話、いまは3年で寿命がくる」「社長はすぐに辞めてもいい」「松井証券をいまより大きくすることはまったく考えていない」...
正直、最初は圧倒されますね。
でもじっくり聞いていると、実に味わい深いお言葉も出てくるのが松井節です。
私は、「捨てる決断と加える決断」の話が印象に残りました。松井さんが10年余りの社長としての
決断を総括してみたところ、「捨てる決断」は全て成功し、「加える決断」の多くは失敗だったそうです。
営業マン廃止、コールセンター廃止、手数料廃止...みな「捨てる決断」です。でも加えることより捨てることの方が圧倒的に難しく、反対も多いものです。血も流れます。
しかも経営者に求められる決断は、いくら考えても正解がでないことに白黒をつけることです。
しかし、あえてそれをしないと前にすすめないものだそうです。
「新しいことを始める前には、古いものを捨てなければばらない」松井さんが話すと一層説得力のある言葉ですね。
終了後の控室では、松井さんから見た、ベンチャー経営者の人物像や評価が新鮮でした。
革新度や過激さでは若手ベンチャー経営者に勝るとも劣らぬ松井さんですが、人生経験・組織経験が豊富な分、またひと味異なる時代観や経営観をもっていらっしゃる気がします。
きょうの講演を聴いて、オンライン取引をはじめようと思った方、ものは試しに口座を開いてみたらどうですか。無料だそうですよ!!
詳しくは松井証券のサイトまで。
この講演は後日受講者レポートがでます。こちらもお楽しみに。
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2024年7月19日(金)18:30-20:30
不易流行の経営学を目指して
~稲盛経営哲学を出発点として~
劉 慶紅
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授
日本経営倫理学会常任理事
稲盛経営哲学に学びながら、人間性を尊重し、利潤追求と社会貢献の統合をめざす経営学理論を構築する、新論が真論となり、不易流行の経営学として結実することを目指して。
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2024年7月23日(火)18:30-20:30
『VIVANT』とテレビ局社員
福澤 克雄
(株)TBSテレビ コンテンツ制作局ドラマ制作部、演出家・映画監督
私にとっての道は、TBSにありました。『VIVANT』は、同じような夢を持つ若者たちの道標になってほしい、そんな思いも込めてチャレンジした作品です。日本のドラマ界、映画界を目指す皆様、夢はあるけど方法がわからない皆様の一助になればと願っております。
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