夕学レポート
2014年05月23日
普通にでも前向きに。日々の仕事のなかで自分でつくるキャリア 花田光世さん
花田光世先生にご登壇いただきました。キャリア、人材開発の分野で日本を代表する専門家であり、実践的研究者でいらっしゃいます。キャリア自律、キャリアアドバイザー、プランドハプンスタンス、花田先生が提唱されてきたキャリア論がありました。皆さんもご存じの言葉、もしかしたら人事制度や研修にも登場する身近なコンセプトではないでしょうか。
「自分の居場所をつくる」。今回の講演タイトルです。さて、どういうことでしょうか。肝は「つくる」にありました。
・キャリアに当事者意識をもつ。
・日々の仕事に向き合うなかで、
・モチベーションも自分で積極的につくりながら
・キャリアを自分で構築していく。
・それによって、自分の居場所は、自分でつくっていく。
企業組織が与えてくれるものだという外的キャリアから、自分で構築していくのだという自己実現型の内的キャリアへと変わるべきだと花田先生は提唱されてきました。さらに、当事者意識をもって、自ら構築していくキャリアへと変わるべきである、それを「ダイナミックプロセス型」と定義づけられています。
それにはまず、キャリアに当事者意識を持つ、ことが不可欠です。それは、どのような状況においても、どのように不都合であったり理不尽であったりしても、自分のキャリアは自分のものだと逃げないこと、だというメッセージにもとれました。
私たち30代40代が、60歳、65歳、70歳になるとき。私たちを迎える現実は、私たち当事者にとって「不都合」なことばかりの非常にきびしい環境だと予想されています。しかし、いえ、だからこそかもしれません。日々のなかで誰もが始められること、身近で一歩踏み出せそうな気持ちもします。花田先生の声援でもあるに違いありません。普通に、でも前向きに、一生懸命に責任をもって仕事をし、その仕事の中で成長を感じていく。今日から心もちからとりくんでいこうと思います。
花田先生は、長らく本を書かないことで有名で、「書かざる巨人」とも評されているそうです。先生ご自身に伺ったところ、「書かない主義」なのだそうです。そんな花田先生が昨年、二冊の本を上梓されました。個人にフォーカスした一冊と企業サイドにフォーカスした一冊。ぜひお読みください、花田先生の実践的研究の集大成です。
『「働く居場所」の作り方 あなたのキャリア相談室』日本経済新聞出版社
『新ヒューマンキャピタル経営』 日経BP社
(湯川)
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不易流行の経営学を目指して
~稲盛経営哲学を出発点として~
劉 慶紅
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授
日本経営倫理学会常任理事
稲盛経営哲学に学びながら、人間性を尊重し、利潤追求と社会貢献の統合をめざす経営学理論を構築する、新論が真論となり、不易流行の経営学として結実することを目指して。
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『VIVANT』とテレビ局社員
福澤 克雄
(株)TBSテレビ コンテンツ制作局ドラマ制作部、演出家・映画監督
私にとっての道は、TBSにありました。『VIVANT』は、同じような夢を持つ若者たちの道標になってほしい、そんな思いも込めてチャレンジした作品です。日本のドラマ界、映画界を目指す皆様、夢はあるけど方法がわからない皆様の一助になればと願っております。
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