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新川崎タウンキャンパスの歩み

2006年02月21日

富澤英治 慶應義塾大学新川崎先端研究教育連携スクエア 事務長

慶應義塾大学「新川崎タウンキャンパス」で開催しますオープンセミナーについては、慶應MCC通信【てらこや】にて度々ご案内させていただいておりますが、今回はキャンパスについてご紹介をさせていただきます。


「新川崎タウンキャンパス」、通称「K2タウンキャンパス」は、川崎市との連携・協力により先端的な産官学共同研究を担う施設として2000年春に開設されたばかりの、まだ新しいキャンパスです。「K2(ケイスクエア)」とは、慶應義塾と川崎市が協力し、2乗の効果を生み出そうという思いと、その広場という意味を表しています。ここには、慶應義塾大学の付属先端研究機関として「新川崎先端研究教育連携スクエア」が設置され、約2ヘクタールの敷地には、2階建ての研究棟4棟と厚生棟1棟が緑の中に点在しており、大学院生や共同研究員を含め、400名弱が昼夜を問わず研究活動を推進しています。ここの特徴としては、次の3つを挙げることができます。一つ目は、産官学地域連携の拠点であるということ、二つ目はインキュベーションやビジネスとの関係、そして三つ目はオープンキャンパスやオープンセミナーによる地域・社会との連携です。
一つ目の産官学地域連携拠点についていえば、慶應義塾大学の学部横断・研究科横断による先端研究キャンパスとして、ここでは産官学共同研究を軸とした14の先端的研究プロジェクトが現在展開されています。それらをご紹介しますと、最先端のゲノム研究室、高速で動画を送れる次世代移動通信技術、可視光による通信を行う可視光通信技術、シックハウスなど有害物質除去技術、触覚をもつ手術用ロボット鉗子の研究開発、ゲノム創薬研究、ロボット運動制御用デバイスの研究開発、曲げても折れない高速プラスチック光ファイバー、最高時速370km高性能電気自動車研究開発、自動運転自動車技術の研究、ナノテクを駆使した洗車不要の超撥水技術、次世代通信技術IPv6研究を核としたWIDEプロジェクトなどなど、慶應義塾の誇る代表的な先端研究プロジェクトがここで推進されています。
二つ目のインキュベーションやビジネスとの関係で言えば、ここでの研究を元に、現在4つの大学発ベンチャーが起業され活躍しているほか、研究成果や技術移転を通じて、企業の技術の高度化や新産業の創出・育成にも貢献しています。また、キャンパスの隣接地に、川崎市のインキュベート施設、「川崎新産業創造センター(KBIC)」が設置され、そこでも義塾から7つのプロジェクトが活動を行っています。
三つ目の地域や社会との連携については、毎年秋晴れの土曜日に開催する全プロジェクト室を公開してのオープンキャンパスと、【てらこや】でもご案内し、多くのご参加をいただいていますオープンセミナーが挙げられます。一般市民や企業関係者の方々を対象として開催するオープンセミナーでは、産官学マッチングの機会提供ということのほかに、大学での研究を社会に紹介することなどを目的として行っていますが、講演内容は、新川崎タウンキャンパスで推進する先端研究(時にはプロジェクト室の見学も)にとどまらず、理工学部、SFC、ビジネススクール、医学部など、慶應義塾で推進されている研究を広くご紹介することも行っています。
また大人向けのオープンセミナーとは別に、小中学生・高校生など青少年を対象としたセミナーも開催しています。明日の日本の希望の源となる子供たちに最先端の研究を紹介することで、技術・研究の素晴らしさと楽しさを紹介する目的で行っていますが、参加する子供たちの目の輝きを見ていると、将来は中々捨てたものではないという思いがすると同時に、その輝きを持続させるにはどうしたら良いのか、新しい悩みが生じてきます。
これまでご紹介してきましたように、様々な活動を行っていますが、それらは最近では新聞紙上による研究の紹介のほか、各種メディアを通じて広く社会にも紹介されています。「かわさきFM」(79.1MHz)というラジオ局では、毎月1回、新川崎タウンキャンパスの研究者が出演し、研究の紹介、研究にまつわる話題などを提供するコーナーがあります。また、「神奈川新聞」では、毎偶数月に1回、「キャンパスNOW」というコラムにて、タウンキャンパスの現状を紹介しております。その他、テレビ神奈川(TVK)などでも紹介され、一般市民の方々にも新川崎タウンキャンパスの存在が広く知られるようになってきました。
今後も社会や地域に開かれたタウンキャンパスとして、安西塾長とキャンパスの責任者である村井常任理事のリーダーシップの下、様々な面で先導的な役割を果たすべくキャンパスとして歩みを進めていきますので、皆様方のご支援よろしくお願いいたします。
今後の情報発信はホームページ http://www.k2.keio.ac.jp/ で随時行っていますので、ぜひお訪ねください。また新川崎タウンキャンパスのメルマガも配信しています。ご希望の方はホームページをご覧の上、ご登録ください。

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富澤英治(とみざわ えいじ)
慶應義塾大学 新川崎先端研究教育連携スクエア事務長
1949年東京都生まれ。中央大学理工学部管理工学科卒後、1971年慶應義塾大学工学部管理工学科に実験担当技術職員として就職。主としてIE学生実験、卒論・修論実験などの指導に従事。その後、学生総合センター、塾監局総務部を経て、2001年より現職。この間、コンサルティング補助、およびNIRA, HRIなどのシンクタンク・プロジェクトに参加。関心領域は、日本人の価値観、西洋科学受容における日本人の対応など。
著書(共著):『日本の近代化と科学』1976, 明治期科学史刊行会

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