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福澤諭吉記念文明塾

2009年06月09日

慶應義塾 創立150年記念事業室

「福澤諭吉記念文明塾」は、慶應義塾の原点を見つめ直し、未来貢献を果たすための教育・研究プロジェクトです。グローバル社会に貢献する次世代のリーダーを育成するため、さまざまな分野の第一線で活躍する方々を講師に迎え、学部生、大学院生および社会人を対象に、4ヶ月間で全20回(予定)の講座を年間2期ずつ開講しています。

1.設立の背景

福澤諭吉は、1875(明治8)年に刊行した『文明論之概略』の中で、「文明は人の智徳の進歩なり」と説き、封建制の世から近代市民社会への日本の変革を先導した多くの人材を育てました。
先の見えない現代においても、私たちは、福澤のいう「人の智徳の進歩」を必要としています。その理由には、現代社会が直面する課題の多くが、その解決に正確な知識、合理的な思考、そしてなによりも課題の背景にある人間と社会への深い関心が不可欠であり、人間の智と徳とが従来にも増して必要になっていることがあげられます。


福澤諭吉記念文明塾は、未来貢献を果たすという志をもった人たちが、互いに刺激し、教え、学びあう場として、また対話と議論を通じて、これからの社会で求められるリーダーシップについて考える場として、開講されます。

2.理念

私塾の原点に還る
今から150年前の時代の大きな転換期に創設された、慶應義塾の原点に立ち返ります。
古いしきたりや慣習にとらわれず、学ぶ意欲と社会に貢献する意志のある人たちが集い、知性と人間性を磨きあうための場を提供することで、高い志を持った人材が社会の先導者へと成長することを支援します。
学生と社会人がともに学ぶ
慶應義塾の学生と他大学の学生、社会人などが、お互いに学びあい、教えあう、「半学半教」の場を創ります。また、講師のレクチャーを一方的に聴講するだけでなく、講師との対話や塾生同士の討論の時間を豊富に確保します。
多様な価値観を持った塾生がお互いに刺激しあう参加型、体験型の学習機会を通じて、次世代のリーダーに求められる論理的思考力やプレゼンテーションスキルの向上を促します。
「社中(*)協力」による運営
学んだ成果をもって未来貢献を果たすというプロセスの確立を目指します。
高い能力と志を持った塾生たちが、多大な経済的負担なく、自らの可能性を最大限に発揮できる環境を整備するためにも、慶應義塾内外から広く支援を受けながら運営していく塾を目指します。
(※社中:学生・教職員・卒業生・慶應義塾をご支援くださる方などの慶應義塾関係者総称)

3.将来目指すもの

塾生と修了生の継続的な交流機会を創る
福澤諭吉記念文明塾を修了した後も、塾生や修了生同士で定期的に交流する機会を設けます。塾に関わる人たちのネットワークを構築することで、生涯を通じて知性と人間性を磨きあう環境を創りだすとともに、塾の運営に主体的に参加する体制を整備します。
先導的な「知」の交流と発信を行う
従来の学問の枠組みにとらわれることなく、先導的テーマに関する研究、政策提言、シンポジウムなどを行い、その成果を社会に向けて積極的に発信します。
社会との懸け橋となる開かれた塾に
どなたでも参加できる公開講座を開催したり、塾のプログラムに関連した書籍などを出版することを通じて、学ぶことの楽しさを社会全体に広めていきます。

4.プログラムの概要

福澤諭吉記念文明塾は、次世代のリーダーを志す人材の自律的成長を促進します。
福澤諭吉記念文明塾では、塾生が自らの能力を高めるために学ぶことに加えて、他の塾生の力を引き出すプロセスを通じて、塾生一人ひとりの個性に根ざした思考や行動の特性(リーダーシップのスタイル)を磨き合うことや、学んだことを次の世代に引き継ぐという「教育の連鎖」を通じて、他者や社会に貢献する意識と方法を育むことを目的としています。
こうした目的を実現するため、クラスはゲストスピーカーと塾生の対話を主体とした双方向型のプログラムを設定しています。

  • 第1期は4~7月に開講するプログラムです。第2期は6月から募集し、10~12月に開講する予定です。第3期以降も、春と秋に開講する予定です。/li>
  • プログラムは、三田キャンパスで開催されます。
  • 原則として「木曜日の夜(19:00~21:00)」と「土曜日の午後(13:00~18:00)」の週2日、全20回(予定)のプログラムです。
  • 学部・大学院の単位として認定されませんが、一定の条件をクリアした塾生には修了証が授与されます。
  • 英語のみで行われる短期集中プログラムも計画されています。(2009年9月に開講 別途募集の予定)

プログラムの構成
グローバル社会で求められる論理的思考力やプレゼンテーションスキルの向上を促すため、1回約2時間の講演のうち、講師のレクチャーは半分にとどめ、残りの時間は講師と受講生の対話や受講生同士の討論に費やします。対話と議論を主体としたプログラムを提供することで、次世代のリーダーを志す人材の自律的成長を促進します。

福沢諭吉記念文明塾

イントロダクション(福澤の理念)“Introduction”(初回)
今から150年前、幕末から明治維新にかけての激動の時代に、社会に向けて新たな文明論を提示した福澤諭吉の理念を学びます。
ストラテジック・リーダーシップ“Strategic Leadership”(120分/全4回)
慶應義塾出身者をはじめとした各界のリーダーやプロフェッショナルを招聘し、自由闊達な議論を行います。実社会で豊富な経験を持つ人たちと本音で語り合うことを通じて、塾生一人ひとりのリーダーとしての人格形成を促進します。
プロフェッショナル・トレーニング“Professional Training”(120分/全5回)
塾内外の専門家や、国内外で活躍するビジネスマンを講師として招聘します。経営戦略のケースメソッドや交渉学に関するロールシミュレーションなどの手法を駆使することで、知識を実践的に活用する能力の向上を図ります。
ベーシック・ナレッジ“Basic Knowledge”(120分/全5回)
歴史、哲学、古典、文化、芸術、科学など、さまざまな分野にまたがる専門家を招聘して、レクチャーと討論を行います。基礎的教養をテーマとして塾生一人ひとりが思索を深めることで、次世代のリーダーに求められる独自の洞察力と多面的な視点を養います。
ベーシック・リーディング“Basic Reading”(90分/全3回)
ベーシック・ナレッジを補完するため、また福澤の教えを学ぶため、基礎教養および福澤の思想に関する文献などを題材として、塾生同士で対話を重ねます。さらには、文献から情報を獲得するための方法や、塾生同士で議論をするためのスキルなども養います。
リーダーシップゼミ(政策提言グループスタディ)“Leadership Seminar”
リーダーシップをテーマとして、学生と社会人が一体となってゼミを主宰することで、多様な経歴や価値観を持つ仲間との生産的な関係を築く、実践的な機会を設けます。リーダーシップゼミでの議論をベースにして、グループごとに政策提言を行います。
インテンシブ・リーダーシップ・プログラム(英語版)“Intensive Leadership Program(English)” <2009年9月予定 別途募集>
慶應義塾から国際的な舞台でリーダーシップを発揮できる人材を輩出するため、塾内の外国人教員や実務家を講師として、英語によるレクチャーとディスカッションを中心とした集中プログラムを開催します。

5.募集について

求める人材像

  • リーダーとして、社会に貢献する強い気概を持つ人
  • 生涯を通じて自身を磨き、高めようとしている人
  • 明確な目的意識に基づいて行動できる人
  • 福澤諭吉記念文明塾の運営に主体的に参加する意志を持ち、塾生に刺激を与えられる人

出願資格
次のいずれかに該当する者

  • 慶應義塾大学学部または大学院に在籍する者(出願および入塾の時点で)
  • 他大学または他大学院に在籍する者(出願および入塾の時点で)
  • 大学学部もしくは大学院を卒業した者(2009年9月に卒業見込みの者を含む)。またそれと同等以上の学力を有すると認められる者

募集人員
50名程度
第2期出願期間
2009年6月9日(火)~6月16日(火)
※締切日の消印有効とします。
※出願書類の到着、入塾選考料の入金確認の双方をもって出願受付完了といたします。
第2期選考日程
第一次選考通過者発表:7月1日(水)
第二次選考(面接):7月11日(土)
入塾予定者発表:7月17日(金)

6.運営基金について

「福澤諭吉記念文明塾」では、塾生(受講者)から授業料をいただきません(第1期ではプログラム運営費として3万円を徴収しています)。修了生が学んだ成果を恩恵と自覚し、自らの意思で社会に還元することにより未来への貢献を果たすことを期待しているからです。
高い能力と志を持った塾生たちが、多大な経済的負担なく、自らの可能性を最大限に発揮できる環境を整備するために、「未来先導基金」の下に、「福澤諭吉記念文明塾運営基金」を設置し、慶應義塾内外から広く支援を受けながら運営していく塾を目指します。
ご支援をお考えいただける方は、「慶應義塾 未来先導基金サイト」へお進みください。

7.お問い合わせ先

慶應義塾創立150年記念事業室内 福澤諭吉記念文明塾事務局
URL: http://www.fbj.keio.ac.jp  TEL 03-5427-1316
MAIL: fbj@info.keio.ac.jp

慶應義塾 福澤諭吉記念文明塾Webサイトhttp://www.fbj.keio.ac.jp/より転載

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