ピックアップレポート
2009年08月11日
全社会の先導者たらん-慶應義塾の社会貢献
慶應義塾
慶應義塾は、国際社会・国内の地域社会における基本的課題に、独自の立場で取り組んでいます。社会・地域との連携のため、総合学塾としてさまざまな取り組みを通じて社会を先導していきます。
「全社会の先導者たらん」
慶應義塾に学ぶものは常に「気品の泉源、智徳の模範」として「全社会の先導者」を目指すという福澤諭吉の志は今も継承されています。
1.環境・安全・健康への取り組み
慶應義塾は、環境、安全、健康に関わる課題について、教育、研究、医療、地域社会・国際社会への貢献、キャンパスの整備等々にわたり活発な活動を続けてまいりました。慶應義塾創立150年を迎えた記念すべき年にあたり、これらの活動をさらに推進し、「環境・安全・健康キャンパス」の実現に向けた取り組みを進めるとともに、国内外の環境の保全、安全・健康の維持・向上に貢献していきます。
- 慶應義塾創立150年記念 環境シンポジウム「地球環境 夢プロジェクト」を開催 (2008/05/11)
http://keio150.jp/events/2008/20080511.html - 慶應義塾 環境・安全・健康への取り組み2008 (PDFファイル)
http://www.keio.ac.jp/ja/society/environment/kr7a430000000r0b-att/kankyo.pdf
2.社会・地域連携
慶應義塾は、つねに社会・地域に知的資源を公開し連携することで、そこに住む人々とともに豊かな未来社会を築くために努力しています。
●日吉キャンパス 協生館における社会・地域連携
日吉キャンパスの複合施設「協生館」は、慶應義塾における社会・地域連携の拠点のひとつです。
協生館は、創立150年記念事業のひとつとして2008年8月に完成しました。3つの独立大学院のほか、健康・スポーツ・文化・実業などの施設があり、新しい活動の場を創造し、学生と世代を超えたさまざまな人々が集い交流し、連携を実現していく場となります。
「協生館」 http://campus.hc.keio.ac.jp/kyoseikan/
●三田キャンパス 周辺地域での取り組み
東京都港区三田地域では、2006年にオープンした「三田の家」をはじめとして、大学周辺地域を学生の学習フィールドとした各種の実験的実践的教育プログラムや大学と港区との共同によるコミュニティ・ディヴェロップメント事業など、大学と地域とが連携した様々な実践が行われています。2008年10月には、港区と慶應義塾の連携協力に関する協定が結ばれ、芝地区”昭和の地域力再発見事業拠点”「芝の家」がオープン、大学と地域社会の融合した研究、教育、まちづくりの更なる発展が見込まれています。
●社会・地域連携の拠点となるキャンパス
【慶應大阪リバーサイドキャンパス】 http://www.korc.keio.ac.jp/
2008年5月、大阪市福島区に「慶應大阪リバーサイドキャンパス」を開設しました。大阪は慶應義塾の創立者・福澤諭吉の生誕地であり、「福澤諭吉誕生地記念碑」が設置されています。また福澤が青年期に適塾で学んだ地でもあります。慶應義塾としては、明治6年11月から同8年6月の間、「大阪慶應義塾」を開設していました。地域との連携をさらに強化するための小拠点として、各種セミナーや講座等を展開していきます。
【鶴岡タウンキャンパス】 http://www.ttck.keio.ac.jp/
2001年4月、山形県および庄内地域市町村との連携のもとに、鶴岡市に鶴岡タウンキャンパス(TTCK)を開設しました。
TTCKでは、「統合システムバイオロジー」の世界の拠点となることを目指した「先端生命科学研究所」の活動を中心に、慶應義塾大学の学生を対象とした「先端生命科学プログラム」等の実験実習を伴う教育プログラムも開設しており、鶴岡の豊かな環境の中、教員も学生も一緒に研究プロジェクトに取り組んでいます。
【新川崎タウンキャンパス】 http://www.k2.keio.ac.jp/
2000年春、新川崎タウンキャンパスは、川崎市との連携・協力により、先端的な産官学共同研究を担う施設として開設されました。ここには、「新川崎先端研究教育連携スクエア」が大学の付属研究施設として設置されています。
●各地域との連携
慶應義塾は、各キャンパスの周辺の地域だけでなく、各地において社会・地域連携を進めています。
【長崎県と連携協力協定を締結】
慶應義塾と長崎県は、相互の密接な連携協力により地域課題に適切に対応し、活力ある地域の形成と実学の促進に寄与することを目的に、研究・教育活動の推進と地域振興に関する連携協力協定を締結することとし、4月10日、三田キャンパス図書館旧館記念室において協定書の調印式を行いました。
http://www.keio.ac.jp/ja/news/2009/kr7a43000000ukma.html
【青森市との連携協力(コ・モビリティ社会研究センター)】
2009年2月14日、慶應義塾大学コ・モビリティ社会研究センターと青森市は、連携協力に関する覚書(「コンパクトシティ形成ならびにコ・モビリティ社会基盤構築に向けた連携協力覚書」)に調印しました。
http://www.keio.ac.jp/ja/news/2008/kr7a43000000q5ka.html
【港区(東京都)と協定を締結】
2008年10月4日、慶應義塾と港区(東京都)は連携協力に関する基本協定を締結しました。
慶應義塾と港区は、これまで築き上げてきた関係を再認識するとともに、双方が有する資源を活用し、将来にわたって連携・協力を推進、地域社会及び教育・研究の発展に役立てるため、基本協定を締結するはこびとなりました。
なお、締結式は、港区芝地区総合支所と慶應義塾との協働事業の拠点として同日に開設となった「芝の家」で行われました。
http://www.keio.ac.jp/ja/news/2008/kr7a43000000gini.html
【京都市教育委員会と協定を締結】
2008年8月5日、慶應義塾大学と京都市教育委員会は連携協力に関する協定書に調印しました。この協定は相互に協力し、慶應義塾大学と京都市教育委員会及び京都市立の学校及び幼稚園との人的・知的交流を通じて慶應義塾大学及び京都市における教育の充実・発展に資することを目的とするものです。
http://www.keio.ac.jp/ja/news/2008/kr7a430000000zdy.html
【大分県中津市と協定を締結】
2008年4月16日、慶應義塾と中津市は相互連携に関する協定書に調印しました。
福澤諭吉の学問に対する考え方に立脚するものであり、次世代を担う人材の育成と、それを育む地域づくりを進め、また、福澤諭吉の遺徳を顕彰する活動を展開することを目的として、両者が相互に連携していくこととなりました。
http://www.keio.ac.jp/ja/news/2008/kr7a43000000b9t7.html
【山梨県および富士吉田市と協定を締結】
2007年12月4日、慶應義塾は、山梨県および山梨県富士吉田市と連携協定を締結しました。
山梨県、富士吉田市、慶應義塾は、富士北麓の森林文化を基軸にしてこの地より未来を先導することを目指し、イノベーションによる新たな価値の創造とこれに呼応した地域づくり及び国際社会に貢献する人材づくりのため、それぞれの持つ力を十分に発揮し連携協力することで合意したものです。
http://www.keio.ac.jp/ja/news/2007/kr7a4300000016ql.html
【山形県および山形県鶴岡市と協定を締結】
2006年3月27日、慶應義塾と山形県および山形県鶴岡市は、慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)のこれまでの研究成果等を踏まえ、同研究所を核とした知的集積を促進するとともに、産業創造に向けた展開を確実なものとするために、新たに協定を締結しました。
http://www.keio.ac.jp/ja/news/2005/kr7a43000000378q.html
3..新しい社会貢献の取り組み
慶應義塾が取り組んでいる新しい社会貢献の取り組みについてご紹介します。
【学術連携】 http://www.keio.ac.jp/ja/research/academic_alliance/index.html
慶應義塾において展開されているさまざまな研究について、広く社会とともに推進し、さらにその成果を社会に還元していくことを目指し、学術連携を進めています。
【福澤諭吉記念文明塾】 http://www.fbj.keio.ac.jp/
義塾社中の協力の下に「自我作古」、「半学半教」の精神を実践するプロジェクトが「福澤諭吉記念文明塾」です。
【学問のすゝめ21】 http://gakumon21.keio150.jp/
21世紀の現代社会が抱えるさまざまな問題や課題を中心とする慶應義塾の教員と塾員(卒業生)による講演会シリーズ「学問のすゝめ21」を、2007年8月から2008年9月まで開催しました。
4.知的資源の公開
慶應義塾は、その教育・研究・医療など幅広い分野における知的資源を広く社会に公開し、共有することで、社会における知的基盤として貢献していきます。
●メディアセンター(図書館) http://www.mita.lib.keio.ac.jp/for_users/
慶應義塾図書館のさまざまな資料とサービスを紹介しています。
●慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA) http://koara.lib.keio.ac.jp/
KOARA(KeiO Associated Repository of Academic resources)は、慶應義塾大学の知の発信と保存を目的として、慶應義塾大学内で生産・保有する学術的資産を電子的な形態で収集・蓄積し、国内外の誰もがアクセスし利用できるようにWeb上で公開しています。
●オープンコースウェア http://ocw.dmc.keio.ac.jp/
慶應義塾オープンコースウェア(OCW)は慶應義塾大学で実際に提供されている講義の内容を一部ディジタル化し、無償で提供しているものです。
慶應義塾の在校生、卒業生であるなしに関わらず、広く一般の方々の勉学の参考にしていただけることを願っております。この取り組みは米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のオープンコースウェア(OCW)と連携し、世界中の知的資源を必要としている人々に提供されています。
●SFCグローバルキャンパス http://gc.sfc.keio.ac.jp/
慶應義塾湘南藤沢キャンパス(SFC)では、キャンパス内の講義をグローバルに共有し、学外の学習者に役立てるためのしくみとして、 KEIO UNIVERSITY SFC GLOBAL CAMPUS (SFC-GC)を実験的に開始しました。総合政策学部、環境情報学部、政策・メディア研究科より、 複数の授業を開講し、キャンパス外からの受講者を受け付けています。
●研究者情報データベース http://www.k-ris.keio.ac.jp/
慶應義塾研究者情報データベース(K-RIS)は、慶應義塾の研究者の研究業績やプロフィールを、WEB上で公開しています。
●知的資産センター http://www.ipc.keio.ac.jp/
知的資産センターは、大学で生まれた知的財産権の管理・運用から知的財産権を通じた社会との連携促進までを担う、大学技術移転機関(TLO)です。研究者の発明の届出に基づき、特許性の有無、技術移転の可能性を研究者の技術実用化の構想と併せて精査、選定し、特許出願を行い、その特許を維持管理します。さらに技術移転活動を通じ、大学の技術の企業へのライセンス、知的財産権を基礎とした企業の創出、製品実用化に向けた企業との共同研究といった活動へとつなげています。
慶應義塾Webサイトhttp://www.keio.ac.jp/ja/society/より転載
登録
オススメ! 秋のagora講座
2024年12月7日(土)開講・全6回
小堀宗実家元に学ぶ
【綺麗さび、茶の湯と日本のこころ】
遠州流茶道13代家元とともに、総合芸術としての茶の湯、日本文化の美の魅力を心と身体で味わいます。
オススメ! 秋のagora講座
2025年1月25日(土)開講・全6回
宮城まり子さんとこころの旅
【どんな時にも人生には意味がある】
『夜と霧』の著者V.フランクルの思想・哲学・心理学を題材に、生きる目的・人生の意味を語り探求します。
いつでも
どこでも
何度でも
お申し込みから7日間無料
夕学講演会のアーカイブ映像を中心としたウェブ学習サービスです。全コンテンツがオンデマンドで視聴可能です。
登録