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ビジネス英語を教える場と、学ぶ場の現在の潮流:国際化への適応

2009年11月10日

マイケル サンダークリフ
ブリティッシュ・カウンシル 英語部門法人・教育機関マネージャー

はじめに
 ビジネスの世界は急速に変化しています。この10年間を遡ってみても、これほど 変化を肌で感じたことはないでしょう。最近のコミュニケーションやテクノロジーの発展と共に、世界はより小さく感じられ、世界規模のビジネスは、より迅速で手軽に、且つ効果的に行われるようになりました。新しい市場や、新興経済国が登場し、経済の基盤が移行しています。世界は、グローバル化し、国際ビジネスは完全に新しく様変わりしています。
ビジネス英語を教えること、学ぶことの観点から見ると、ビジネスの国際化に伴う変化は、我々が何を教えるか、どう教えるかということにも大きな変化を生んでいます。さらに、今のビジネス英語の学習者は、何をどう学びたいかについて今までとは違うニーズや期待を持っています。グローバル化は各社会に違った影響をもたらしてきたため、求められるニーズや期待は国ごとに違います。そのため、ビジネス英語の講師は、国際的な状況において、日本のビジネスパーソンの具体的なニーズを敏感に認識し、国際舞台で自信を持って実際に活躍できるよう実践的なコースを展開する必要があるのです。
 


国際ビジネスの様変わり
過去10年間に起きた、4つの主な要因が、国際ビジネスに大きく影響しました。それは、ビジネス英語を教える場、学ぶ場にも影響を与えています。
テクノロジーの変化
まず、1つ目はテクノロジーです。特に、コミュニケーションの分野では、今や一瞬にして世界の人々と繋がることができるようになりました。これは、人々が迅速で手軽にコミュニケーションをとれるようになり、ボタンを押すだけで金融取引ができ、かなり頻繁に国際ビジネスが取引される状況になったと言えます。
新しい経済大国の台頭
2つ目は、中国、ロシア、インドといった新興国が現れ、結果として経済の基盤が移行しているということがあります。わずか10年前、 日本は誰もが認める製造業界のリーダーでした。現在も品質や生産効率の点ではそうです。ただ一方で、安価な材料費や労働力で、コストを抑えた生産ができる中国や東南アジア諸国との競争に苦戦を強いられているのも現状です。
新しい市場の登場
3つ目は新しい市場の登場です。 ソ連崩壊により、東ヨーロッパに巨大な新しい市場が生まれました。東ヨーロッパのハングリーな消費者のもとに、以前は受容れが認められていなかった新製品が流れ込んできたのです。このような東ヨーロッパの国々、また中国、インドでも原材料や消費財の新しい市場が構築されました。
金融セクターの国際化
4つ目は、金融市場と商品市場の国際化です。殆どの国々で規制緩和がなされ、より自由市場に移行しているのに伴い、自由で活発な金融商品や生活用品の貿易が可能になりました。これは、長年他に例をみない世界的な豊かさを生み出しました。しかし同時に、ある国が、他国の経済に重大な影響を及ぼしてしまう事態を招くという負の影響も生み出しました。プラス要素にしろマイナス要素にしろ、世界は今、金融商品や金融サービスの国際的な取引を通じて、より緊密に繋がろうとしています。
我々が教えることへの影響
こうした世界の変化は、ビジネスパーソンが 幅広い様々な国々と関わろうとしていることを示しています。この状況は、ビジネス英語を教える講師に非常に大きな影響を与えてきました。講師は、今や文法や基本的なビジネス用語の言葉を教える以上の知識が求められるということです。効果的にコミュニケーションを図るために我々は、どうしたら違う国の違う英語レベルの人々と 、英語でコミュニケーションをとれるのか、また、グローバル化による国際的ビジネスの舞台はどのように変化してきたのかを認識する必要があります。
絶えず変化し続けている単語
最初に、最もわかりやすい分野は単語の変化です。 現代のビジネス界では、殆んど毎日のペースで新しい言葉が発信されています。こうした言葉の変化に、講師やテキストの著者が追いつくのは非常に困難です。最も単語の変化の激しい分野は、テクノロジー分野、特にインターネットの分野でしょう。マーケティングの世界では、今、ウェブサイトのトラフィックをどう増やすか (increased web traffic)、またそのヒット数 (number of hits) の増減に悩まされています。企業の多くは、コミュニティーサイト (social networking sites) やツイッター (Twitter) を使って商品宣伝を行っています。また、最近の世界金融危機の影響で専門用語が社会全体に知られることになりました - 1年前までサブプライムローンや不良資産という言葉を誰が知っていたでしょうか?ビジネス英語講師は、当然、常に知識としての単語を最新のものに準備していく必要があるのです。
異なる 「英語」: 文法vs. 語彙とフレーズ・機能
2つ目は、文法を基本にした教授法から語彙を基本にした教授法に力点が移行するという点です。最近では、通常、英語が話されている場面の半分以上が、ノン・ネイティブスピーカー同士だと言われているため、我々は、同質で正解が一つであることを英語に求めてはいません。むしろ、異なる国の人々によって数多くの英語が話されているのが現状です。もちろん、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語に多少の違いがあるかも知れません。しかし、今日ではそのような国別による英語の種類のリストに、シンガポール英語、中国英語、日本英語、インド英語、ロシア英語、ナイジェリア英語など、かなり多くの英語も加わります。さらに、現代ビジネスにますます求められるスピードを加えるとなると、教える上での重要性は、複雑な文法主体の「正確な英語」から離れて、迅速且つ効果的なコミュニケーションがとれる点に力点をおいた教授方法へ必然的に移行しなければなりません。だからこそ、ビジネス英語の講師は今、文法に沿った教授法よりむしろ、語彙の用法、簡単に幅広く理解される標準的なフレーズに焦点をあてています。このようなフレーズを「ファンクショナル(機能的)」と言います。つまり講師は、ビジネスやコミュニケーションを機能させる要素を提供するのです。メールやビジネスレターで一般的に見る文章を例に挙げて見てみましょう。
‘We would be grateful if you could send us the invoice by Friday.’
「請求書を金曜日までにお送り頂けますと、大変助かります」
文法的に言うと、これは仮定法過去の構造(If + wouldを用いた過去分詞節)で、非常に難しい文章構造です。この場合の過去分詞は実際、現在分詞の動詞に続く法動詞の形になります。従来のビジネス英語、総合英語コースでは、このような文法は中級または、それ以上のレベルに達するまで学びませんでした。しかし、もしこの文章を実用的な語彙表現として見れば、下記のようにより簡単になります:
‘We would be grateful if you could send…’ = ‘Please send…’
「もし、…をお送り頂けましたら、大変嬉しく思います」
 =  「どうぞ…を送ってください。」
非常に難しい文法構造が、突然、初級レベルの受講生でもすぐに使える理解しやすいフレーズになり、「どうぞ…を送ってください。」という機能を使いたい時には、いつでも繰返し使えるのです。
もちろん、こうすることによって、現代のビジネス英語から文法が完全に消えてしまったわけではありません。単に、講師は受講生のニーズをつかむことが求められているのです。例えば、上級の受講生で、ネイティブスピーカーの上司に複雑な業務報告書を書く場合と、初級の受講生が日々の業務で外国のお客様とメールでコミュニケーションをとる場合では、それぞれのニーズにはるかな違いがあります。
ビジネススキルを基盤にしたアプローチへ移行
文法的な言語の概念から語彙 とフレーズ・ 機能的な言語へ焦点を移行することに関連して、こうした教え方の変化は、力点の基盤をよりビジネススキルにおいた形でもあります。もちろん、我々は常にスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの4つのスキルを教えてきました。しかし、英語講師には、会議、交渉、プレゼンテーション、電話対応など業務を機能させて受講生が実務で活躍できるよう、ソフトスキルの訓練を行うことが期待されています。プレゼンテーションを例に挙げると、講師は、受講生がプレゼンテーションに必要な言葉を教えるだけでなく、パワーポイントの使い方やプレゼンテーションの構成の仕方、ボディーランゲージなどにもアドバイスが必要なのです。これらのスキルは、言語外のスキルと考えられていますが、力点が語彙とフレーズや機能的な言語へ移行しているので、ポイントは、迅速で効果的なコミュニケーションがとれる機能という点になるのです。適切にプレゼンテ-ションを構成し、ボディーランゲージを織り交ぜて、パワーポイントを正しく使えるという要素は、メッセージが迅速で明確に理解されるということに繋がるのです。
文化的認識の重要性
その他の重要な着目点は、これから、文化的認識がますます重要視されるという点です。ビジネスパーソンが様々な国籍の人々と仕事をする時、どう行動すればよいのか、何を準備すれば良いのかを、きちんと学ぶ必要があります。英語が間違いなくビジネスの国際言語である一方で、国際ビジネスマナーはまだ標準化されていません。これは、従来のビジネス英語コースが、異文化を考慮せずに成り立っていた可能性があることを含んでいます。ビジネス英語を学んでいるアジアの学生が、力強く握手することを学んでいる一方で、彼らの将来のビジネスパートナーは、世界のどこかで、おそらく正しい名刺交換の仕方を学んでいるという面白いことが起きているのです。
現代ビジネス英語テキストが趣向を変える
ビジネス英語を教える側にどんな変化が起きたのかを知るには、過去10年間にテキストがどう開発されてきたかを見ると分かるでしょう。テキストに掲載するトピックは変わり、今では中国などの新興国について数多く取上げています。グローバル化の問題は、常に幅広く網羅されています。また、どのテキストも何らかの方法で異文化を取上げ、世界で話されている様々な英語が分かるようになっています。さらに、最近では、文法や標準的な英語の4つのスキル練習に加えて実用的なビジネススキルや最新の単語もテキストに掲載されています。ケーススタディーを盛込んだテキストも大幅に増えており、最新版のものには殆んど掲載されています。ケーススタディーは、ビジネス場面の実例(現実的な例)を分析する機会となり、学習したビジネススキルを現実に近い想定場面の中で使う練習ができます。このようなテキストの内容変化と共に、ポイントは今、ネイティブスピーカーに限定しない異国の人々と、迅速で効果的なコミュニケーションをとることなのです。
受講生の学び方に与える影響
最近、ビジネス英語を学ぶ人々が、どんなふうに学びたいのかという点に大きな変化がみられます。時間、コースの期間、内容といった要素に融通性があることが重要視されています。多様なレベルで違ったニーズに応じた英語学習を必要としている人が、だんだん増えています。しかし、受講生のニーズと企業側、人事部の希望はいつも一致しているわけではありません。
ビジネスパーソンの仕事の変化
国際ビジネス界の変化で、ビジネスパーソンの実務は劇的に変化を遂げてきたように思います。特に、労働時間が長引く傾向に変わってきたのは世界的に明らかです。ビジネスは、ますますスピードが速まり、逆説的ですが仕事に費やす時間を長引かせる結果を招いています。以前よりむしろ、労働負荷がますます増え、忙しい日常を作り出し、先の予想を立て難くしているように思います。
融通性のニーズ
もちろん、この変化は時間のないビジネスパーソンが、どのように勉強したいかにも影響を与えています。近頃では、 殆どの人が短期間で、様々な時間帯で行なわれる融通性の利くコースを望んでいます。最近は、早朝クラスが人気を集めていますが、これは、都合の良い時間に勉強をするためだけでなく、朝のラッシュ時間を避けるためという理由もあるのです。テクノロジーの進歩はあらゆる学習方法の実現に貢献しています。「融合学習」コースは、従来からある対面式クラスの受講に加えて、インターネットを通じて勉強できる自宅学習を可能にし、現在ますます人気を集めております。
ビジネス場面での英語のニーズ増加
世界的に新しい市場が稼動しはじめ、多くの人が仕事で英語を使うビジネスの国際化の流れに晒されています。
25,000人のビジネスパーソンを対象に行った最近の調査では、90%近くの人が英語は仕事に「不可欠」または「重要」だと感じていることが分かりました。しかし、仕事を効果的に行うための英語力が十分にあると回答しているのは、わずか9%の人だけでした。1 こうした結果からも分かるように、すぐにでも仕事で英語を使う必要性があって、スキルを身に付ける緊急性のニーズを抱えた人たちが、世界中にいるのです。こうした人々は、それぞれ違うレベル、違うニーズをもっています。現在、受講生は、求めるニーズに合ったコースで、より早く上達できて、学んだことを直ぐ仕事に使えるような、融通性の高いコースを望んでいるということを表しています。
より専門的なテキスト
このような変化は、テキストのマーケットにも反映しています。ビジネス英語のテキストがますます増えているのと同時に、最近では、ビジネススキルブックやESPブック(目的別英語)といった具体的な目的に応じた多くのテキストが出版されていることに注目しています。
市場でのギャップ: ビジネススキルの有意義なテスト
しかし、国際ビジネスの変化に対して、人々がどんなことを望んでいるのか、どんな学習のニーズがあるかという認識と企業側、人事部、英語テスト運営機関との間には、ギャップがあります。企業側は、英語研修費の予算を組んで、研修を受講させている立場なので、TOEICやTOEFLのテストを受けさせて、そのスコアで上達の成果を確信したいのです。すなわち、英語力を測る何かを切望しているのです。しかしまだ、このようなテストや他の英語力テストは、基本的に文法や単語など言語力の測定を基準に作成されており、英語を使った実社会において、どのくらい仕事をこなせるか、実務力を測定できるものではありません。スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング力という従来のビジネススキルとは対照的な、よりビジネス英語実務力の測定を基準にした英語力テストが市場に出回るまでには、もう少し時間がかかるかもしれません。
日本の状況
グローバル化
グローバル化は、日本のビジネスや経済に特有の影響をもたらしてきました。アナリスト達は、その影響が、世界第二位の経済大国として、その地位を脅かされることになるだろうと示唆しています。一番の脅威は、もちろん中国ですが、製造業界における日本の主導権は、特に東南アジア諸国に揺るがされています。
高齢化
また、日本特有の問題ではないのですが、日本は、高齢化という深刻な問題も抱えています。最近の報告書では、2020年までに、日本の人口の25%が65歳以上になるだろうと指摘しています。2 これは、少子化の問題と合わせて、少ない労働力でますます増える年金生活者をサポートする状況にあるため、日本の経済と社会にとっては、深刻な課題となっています。
革新
さらに、日本にはどう革新してゆくかという問題もあります。日本は、常に他の人からのアイデアを手頃な価格で高品質製品に変える、高い技術力を持つ国として知られてきました。しかし、全く新しく、最先端の物や方法を創り出すことにおいては、苦労しています。
日本の独特なポジション
しかし、この問題は日本だからこそ、その特性を生かして取組める問題でもあるのです。製造業については、経済大国としての歴史がまだ浅い中国などと比べると、日本の緊密なネットワークやチームワーク、高品質性という利点が、激動の経済不況を乗り切れる力になるかも知れません。日本はまた、特にファッションやデザイン、そしてますます増えてきたテクノロジー分野などクリエイティブな業界ではイノベーターとして認識され始めています。日本が新しく「創造」をし続けられたら、「高齢者人口」というファクターが、大勢の高齢者とアクセスできるような技術を持って、テクノロジー市場で重要役割を担う可能性があると、何人かのアナリスト達は議論しています。 3 
しかし、日本がこのようなことを今後可能にしていくには、他の国々と連携して、新しい市場や国際的なパートナーシップを築き上げていくことが必須です。そのためには、英語力が不可欠なのです。
英語を教えることと学ぶこと
これまで触れてきたように、国際化は職場での英語のニーズ、様々なレベルの英語学習者のニーズを創り出してきました。日本でもこうした状況は同じです。しかし、ニーズの「違い」は依然として残されたままです。日本の英語学習者のニーズに合うように、英語講師は、日本の学習者の具体的な問題を鋭く認識することが求められます。
正確性 vs 効果的なコミュニケーション:失敗を怖れることを克服する
迅速且つ効果的にコミュニケーションを図るというニーズの観点からみると、ビジネス英語を教えるためには、文法主体の教授法から語彙 / 文法的表現主体の教授法へ世界的に変化を遂げているという点に触れてきました。このニーズの変化は、日本のこれまでの英語教育環境に照らし合わせると、特に重要なことです。日本の学校では、何十年もの間、英語は従来型の「文法的に正確である」ことを重視して教えられてきました。その結果、日本人は、正確かどうか、間違えていないかどうかを非常に心配します。こういう心配は、英語や他の外国語を話す場合に間違えると、話すことに尻込みしてしまうため、内気な気分、態度を引きだしてしまいます。ですから、講師と学習者が共に、ビジネス英語を学ぶ上で、なぜ、正確さと効果的なコミュニケーションを適度なバランスで学ぶのかを注意深く検討する必要があります。講師はまた、学習者が失敗を怖れることを拭い去るために、協力的で親しみ易いリラックスした雰囲気をクラスに作出す必要があります。
ソフトスキルと文化的認識の必要性
日本で、もう1つ重要な分野は、スキルに基づいた学習と文化的認識です。日本人は、自己表現や他の人とのコミュニケーションのとり方、振舞い方が、ビジネスの場において、非常に独特です。例えば、ビジネス会議でも非常に形式的で、参加者は順番に発言し、多くの場合、決定事項は会議が終了してから決まる傾向があります。欧米のビジネス会議は対照的で、インフォーマルに行なわれ、参加者が発言したいことがあれば、話の途中でもお互いに発言し合い、決定事項は会議の中で明確に行われます。この状況は、言葉にハンディのある日本人のビジネスパーソンにとって、大きな問題を起こす可能性があります。ですので、ビジネス英語講師は、日本人が国際的なお客様と迅速で効果的にコミュニケーションをとる場面を想定して、必要な英語力が備えられているか、必要な文化知識、ソフトスキルが身に付けられているかを確かめて指導する必要があるのです。
最大の課題:自信
最後に、日本人の学習者にとって、最も大きな課題と思える、自信の問題に触れていきたいと思います。日本人の英語学習者は、英語力を過小評価する傾向があります。これは、英語を話す時に自信のなさを引き出すことに繋がります。これを克服する一番良い方法は、何度も反復練習して復習し、反射的に反応できるよう実際に練習することなのです。その意味で、ビジネス英語を教える講師すべてが、開講するコースや個人レッスンのクラスで、受講生が実践に則した練習の機会を十分確保できること、国際的な場面で通用する能力を身に付けてもらうために、徹底した復習と反射的に反応できる練習をサポートしながら、上達過程をチェックする必要があります。同様に、インターネットで受講できるコースや独学は学習者に都合が良く、ある意味、効果的な学習方法とも言えるかも知れません。ただ、授業に出てビジネス英語を学ぶということを過小評価してはいけません。受講生は対面的に学べるという貴重な時間をもち、それぞれの受講生が達成目標に向う中、講師から直接フィードバックや指導を得ながら、現実的なビジネス場面を想定したグループレッスンを通して学ぶことができるからです。利便性と融通性は必ずしも同じ効果に辿り付くとは限らないのです。さらに企業は、このような現実味を帯びた英語レッスンのほうが、言語主体に作成されたテストのスコアより、はるかに意味が有りグローバルビジネスの世界では実践的であるということを認識するべきです。
マイケル サンダークリフ
Manager Corporate and Educational Clients
ブリティシュ・カウンシル, 東京
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(この記事に掲載されている所見は、かならずしもブリティシュ・カウンシルの意見を反映したものではありません。)


出典

  1. David Nunan, The Evolution of Technology and the Value of Online English Language Learning, 2005 http://www.globalenglish.com/m/dl/whitepapers/PrinciplesWhitepaper.pdf
  2. Moriyuki Oe, Problems and Implications of Japan’s Aging Society for Future Urban Developments, 2006 http://coe21-policy.sfc.keio.ac.jp/ja/wp/WP89.pdf
  3. Werner Pascha, Economic Mega Trends in Japan, the Industrial Structure and International Competitiveness, 2007 http://www.cbs.dk/content/download/
    71329/972214/file/pascha_presentation.pdf

マイケル サンダークリフマイケル サンダークリフ
ブリティッシュ・カウンシル 英語部門法人・教育機関マネージャー
英語教授歴11年。1998年国際英語指導教員免許取得後、 英国、ロシアにて英語教育指導経験を積む。その後、タイ、ブリティッシュ・カウンシルに入職し、大人を対象に英語を指導する国際英語指導教員免許・ケンブリッジ・ディプロマコース(DELTA)を修得。日本に在任して5年。現在、あらゆる分野の企業や大学、学校の英語コースの立案、管理、運営の仕事に携わる。

ブリティッシュ・カウンシル
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