KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

学びの体験記

2016年02月09日

慶應MCC知的基盤能力マスタリーコースに参加して

橋本 裕司
大栄不動産株式会社

知的基盤能力マスタリーコースに参加して

慶應MCC知的基盤能力マスタリーコース

マスタリーコースを終了して、一番感じることは本当に充実した2年間だったということです。
毎回の課題作成には苦労しましたが、スキルもモチベーションも高い多種多様な業界の参加者との議論は刺激的であり、大変勉強になりました。多くの参加者と一緒に学ぶことで、自社にいるだけでは分からなかった自分自身のレベルが分かった点も大きな収穫でした。
また、以前に参加したプログラムで学んだことを次のプログラムに活かせることもあり、すべての学びが繋がっていることを実感すると共に、自分自身の成長を感じることができました。

1.強い組織をつくるリーダーシップ
最初に参加したプログラムであったため緊張はありましたが、高田先生のユーモアとビジネス経験を交えた講義で楽しく参加できました。組織をつくる上ではチーム効力感が一番大切であること、大きな課題と同時に小さな課題を段階的に設定し、一つ一つ達成して成功体験を重ねることでチーム効力感を高めていくことができることを学びました。

2.本質的課題解決
ロジックツリーの作成は最後まで苦手ではありましたが、探索型アプローチと分析型アプローチの2つの考え方を学んだことで、色々な角度からの課題の検討が徐々にできるようになりました。今後も常に問題点を意識しながら課題を解決に努めたいと思います。

3.戦略的交渉力
交渉は日頃から行うことが多いため、二分法やアンカリングなど非常に参考になりました。多くの模擬交渉を通じて、今までの自分の交渉が戦略的でなく、いかに、その場しのぎであったかを痛感させられました。また、交渉の場面における「自分のくせ」が分かったことは大きな収穫でした。プログラム参加後の交渉では、最低限BANITAを決めてから臨むようにしています。

4.主観を磨く意思決定
ヒューリストィックやバイアス等、普段あまり考えない視点での意思決定プロセスがあること、また意思決定は必ずしも合理的でないことを知識として学びました。今後の取引先との交渉や社内の会議等に役立てたいと思います。

5.経営戦略-イノベーションと競争戦略
プログラム参加中に経営管理部に異動が決まったため、より興味深く参加しました。様々なケースを学んでいくなかで、いつまでも同じ状況では企業は衰退してしまうこと、競争に勝つためにはイノベーションが必要であることを切実に感じました。

6.会計情報から経営を読み解く
当社の中では必修科目と呼ばれるほど全員が参加しており、自分にとっても一番必要なプログラムでした。課題はボリュームがあり専門用語も多く苦労しましたが、山根先生の熱心な講義で興味をもって楽しみながら参加することができました。講義では、財務諸表を読むだけでなく、新聞や雑誌等からその企業がどのように活動を行っているかを理解しなければ本質的に経営を読み解くことはできないことを学びました。今後は山根先生の教えの通り、100社の企業分析を目指して同じクラスの方々と勉強会を続けるべく、今月開催の有志勉強会に参加する予定です。

7.夕学五十講
普段、テレビや新聞等でしか見ることのできない第一線で活躍する経営者や文化人、スポーツ選手等の講演を聞くことで、教養の幅を広げ深めることができました。また、講演ならではの生の声、業界の裏話もあり、楽しく貴重な時間でした。聴講後は講師の著書を購入して理解を深め、それらを日々の活動の中で活かすように努めています。

振り返ってみると、2年間のマスタリーコースを通じて自分自身のキャリアを見つめ直すことができ、今後の自分自身の成長のために必要なことが見えてきました。
今後も、これまで学んだことを活かしながら学びを続けていき、将来、経営に関われるように努力していきたいと思います。

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